2010年9月 1日 (水)

脳ドックを受けてきた

「富士山の主要な登山口である山梨県の吉田口から入山した今夏の登山者数が28日午後6時、247,083人となり、過去最多となった」そうだ。

この山梨ルートに加えて、静岡側からの登山者も10万人を上回る見通しだというから、富士山頂上のあの混雑ぶりもむべなるかなというところだ。

2010.08.29(日) 東京新聞
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私は旅行会社主催の登山ツアーに参加したのだが、総勢28人のうち7合目でリタイアした一人を除いての登頂成功だった。この記念写真を見てもわかるように年配者がけっこう多いことから富士登山は決して難関な登山ではないと思う。

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ただし、

意地と根性が要求されることになる。

厳しかった富士登山の経験のなかで「まだまだワシの耐用年数はあるぜ〜」と安心したようなところがある反面、これから先の過ごし方も意識せにゃぁならんなぁとも思う。いつまでも若い若いと思っていても実年齢からくる身体の老化は年相応にきているはずだもの。

『生涯バックパッカー』などとアッチャコッチャ出歩いているが、「旅先の安ベットの上でそのまま倒れてしまったらどうなるだろう?」という思いがよぎることもある。ポックリと逝ってしまう分にはドッチューことないが、「意識はハッキリしてカラダが動かない」などということになったら最悪だな〜と不安感が湧くこともあるのだ。街を歩いていて、半身が不自由な状態の人を見かけたときなどは特にそういう思いが強くなる。

そんな健康に対する不安感もあって、自分の身体のどこがどうワルいと予兆を感ずるワケではないが脳ドックの検査を受けてきた。キッカケは2ヵ月くらい前、サッカー全日本オシム元監督の脳卒中予防啓蒙新聞広告を見て「一度受けておこう」と思ったものだ。

インターネットで『脳ドック』と打ち込めばその情報はヤマほどヒットし、そのなかから選んだ大学病院にアクセスして2ヵ月くらい先の空き日を予約。こんなふうに病院の予約もインターネットでできるのが現代というものだ。

私の受けた脳ドックは、尿検査血液検査心電図と一般的な検査項目の他に頸部の超音波検査、そしてメーンのMRIだ。土管のオヤブンのようなトンネル状の中で頭部と頸部の撮影を受けるワケだ。

「閉所恐怖症はないですネ?」と念押しされた理由がわかった。このトンネルに入っているあいだ器械の発する音にパニックに陥る患者もいるらしいのだ。たしかに頭を固定されたまま耳元で電動ノコギリがたてるような音を断続的に聞くのは不安になる。私の場合は特にトラブルもなく約20分でMRI終了。2時間ほどで全検査メニュー終了だ。

検査結果は後日かな?と思っていたのだが、最後に脳専門医との対面があって結果を診断してくれた。

それによれば、

「現在のところ脳に異常は見られない。同年代の人に比べればとてもキレイである。ただし、糖尿病のケアをちゃんとすること。糖尿病の悪化が脳梗塞を招くこともある」

というものだった。

この『脳ドック』は健康保険がきかないから金額は張るが、脳専門医が検査画像を示しながら説明してくれて、こちらの無知な質問にも懇切丁寧に答えてくれ、安心感を得られたのだから、高い費用を負うことにも納得だ。

「まぁ、ひとまず安心だな

しばらく旅は続けられそうだな」

そう思うと、病院からの帰路駅ビルの本屋に立ち寄って『地球の歩き方』を立ち読みしたりしたワケよ。

「短いようで永いのが老後」
「永いようで短いのが老後」
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身体が衰えていくのはしかたないこと
身体の発する信号に耳を澄ませながら
せめて
好奇心だけは衰えさせず
磨いていきたいものだと思う。

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2010年8月 6日 (金)

写真がもっと好きになる/菅原一剛

猛暑の休日。

地下鉄に乗っていると、重そうなリュックサックを背負い、手にはトートバック持った70代くらいの男性が乗り込んできた。年季の入ったリュックの脇に太い三脚が括りつけられているところを見ると撮影帰りのようだ。休日の午後の地下鉄車内はほぼ満席で、その老人はリュック背負ったまま入り口のところに立っていたのだが、しばらくすると隣りのシルバーシートに座っていた若いカップルが席を立った。老人にさりげなく席を譲った格好だ。

ジロリッと席を立ったカップルに一瞥をくれたジーさん。

「あのジーさん、、、座るかな?」

私はジーさんを観察していたのだが、席を譲ってくれたカップルの好意を受け入れる気配もなく、空いた席の隣のポールに寄りかかったまま。「余計なお世話だ、オレはそんな年寄りじゃね〜ゼ!」オーラを発している。

カップルはバツが悪そうな顔をして次の車両に移っていった。

カメラマンは丈夫だといいます。飽くなき探究心と重い機材背負って歩くから自然と体力気力が鍛えられるのだそうだ。たぶんあのジーさんも同年代のヤツと比べれば“若い”と自負していて、席を譲られたりするのは不本意なんだろう。

でもなぁ、ジジーはジジーでババーはババーだぜ。特別な礼を言わなくとも、ニコッと笑顔を見せて若いヤツの好意を素直に受け入れるのも年寄りの知恵だと思うんだがね〜。

見るからに強情そうなツラ構えした老カメラマンの横顔を見ながらそんなことを思った。

カップルが空けた席には次の駅で乗り込んだガキが走り込んできて座った。

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日曜日の『新宿エイサーまつり』がスタートする前に、まずは腹ごしらえと三越裏のインドカレー屋『グランドダージリン』へ。

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ナンをお代わりしてお腹いっぱいになったあと、「カレー屋が多くなってタイヘンですよ〜」というネパール人社長としばらくトークしてから、隣のdukanというエスニックショップを覗いてみる。

この店には私がファンの女性スタッフがいるのだ。

なぜファンなのかというと、この女性の左腕には見事なガネーシャのタトゥーがしてあって、しかもそのガネーシャの右掌にはオームマークまで彫ってあるのだ。派手なエスニック衣装に身をつつんでいるからちょっと見た目は近寄りがたい雰囲気なのだが、話しかけるとじつに気さくな女性でタトゥーの撮影もアッサリOKしてくれ、それ以来の信者になっている。

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この暑さだから彼女の肩口も剥き出しになっているだろうから、ガネーシャを拝んで久しぶりに写真も撮らせてもらおうと思ったワケ。

  「あの娘、、、いる」

訊いたら、本日は遅番だそうで夕方からの出社だそうで、、、残念。

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彼女には会えなかったけれど店前に吊るしてあったセール品のオームマークを『街のオーム』ネタとして写真に撮ってきた。

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『新宿エイサー』のスタートまで時間があったので紀伊国屋書店を探検。

カメラコーナーでこの本を買う。

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写真がもっと好きになる。
菅原一剛

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ソフトバンククリエイティブ
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なんども見たくなる写真。
人に欲しがられる写真。
飾っておきたくなる写真。

そういう写真を撮るために、
知っておいたほうがいいことがある。

糸井重里

「あまり難しいことにこだわらずに、もっともっと気楽に写真を楽しもうよ!」

というような内容に共感を覚えたのだ。

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浮遊層ヤジオ今週の1枚は『新宿エイサー祭り2010』からこの1枚です。

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こういう後継者いるかぎり“エイサーは不滅だッ!”と思わせるほど、元気いっぱいの子供でした。

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というワケで
明日から待望の夏休みのため
その気になるまで更新は休みます。
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2010年6月11日 (金)

『ヌサトゥンガラ島々紀行/瀬川正仁』〜三省堂のオーム

自宅でパソコンをいじっていたとき、突然右脚に痛みがきて唸ってしまった。

あぁ、もしかするとこれが我々チャンジー世代で話題になる「足がツル」という症状なのか?

10分ほどマッサージするとようやく痛みは治まったが、席から立ち上がったり座ったりという膝の屈伸のときに痛みを感じる。ユックリ立ち上がって歩き始めれば痛みは気にならず、日常生活に差し障りないから仕事を休むこともなかったが、数週間経っても右太ももから右臀部にかけての一直線の痛みというか違和感が抜けない。

水泳も普通にできるから大事ではないだろうと思いながらも、気になったので健康保険組合の診療所に行ってみた。

何科なのか解らなかったので最初内科で診察を受けると、医師の説明では、痛みの原因は脳からくる場合と、脊髄からくる場合がある。脳からの場合は「内科」で、脊髄の場合は「整形」になるのだという。

なるほど、そういうふうに線引きされているのか。

内科では、「たぶん心配ないだろうが、念のために脳のCTを撮ってみましょう。その方がハッキリするから」ということになってCTを撮ってもらったのだが、内科的には問題なし。次に整形に回され背中とか腰のレントゲン写真を撮り、その結果も特に問題ないとのこと。けっきょく脚の痛みの原因は特定できないが、触診で右脚の脈が弱いから薬を飲んでしばらく様子を見てみましょうということになった。この薬というのがビタミンB1とかB2だそうで、3種のビタミン剤で血行を良くするということらしい。

「右脚の血行が良くない」と言われて思いあたるフシがある。以前から右脚に軽く痺れがくることが何回もあったから、あの痺れが今回の予兆だったのかも知れないと納得!

これまで大した病気もなく、まぁ、健康的にはツツガナク過ごし、同年代のヤツラと比べても元気な方だと自負していたから、「生涯バックパッカー」などとアッチャコッチャ出歩いてきたが、やはり年相応に細かいところにガタがきていることを実感したワケだ。

Sikiri

気になった脚の痛みも、特に心配することはなさそうだという医者の見立てに、またゾロ旅ゴコロ疼きだし、三省堂書店の旅行ガイドブックコーナーで立ち読みしていて見つけたのがこの本。

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ヌサトゥンガラ島々紀行
瀬川正仁

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凱風社
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バリ発チモール行き
ウォーレシアにいにしえのアジアを模索する。
コモドドラゴン
フローレス原人
奇祭パッソーラ
ララトゥカの復活祭
銛でクジラ獲り・・・・・
グローバリズムの辺境は

いつまで生き残れるか

著者の瀬川正仁さんといえば思い出すのが、“老後は物価が安く人情も厚い東南アジアで過ごす”という神話を信じて、人生の最終章を東南アジアに賭けた男たちの顛末を取材した、『老いて男はアジアをめざす』という傑作ルポルタージュだ。

“個人”の立場になった日本人たちのなんとひ弱なことよ。老いてもなおウブさが抜けず善意にすがる日本人男性と、迎え撃つ百戦錬磨の南国女性とのセッションには身につまされる思いがしたのだ。

そして、この『ヌサトゥンガラ島々紀行』だが、東南アジアを地を這うように徘徊する著者の初期ルポルタージュだ。

“ヌサトゥンガラ”とは、

バリ島の東に浮かぶロンボク島から、ダラダラッと続く多島海の島々、そこがヌサトゥンガラだ。舌を噛みそうな名前だが、日本語に翻訳すればあっけないほど単純、「東南の島々」という意味である。

ひとくちにインドネシアと言っても、ジャワ本島とバリ島では宗教を初めとして生活習慣は驚くほどの違いがあることは一般的に知られているが、バリ島からさらに東南に点在する大小の島々には、これまた島ごとの異なった文化が存在することを検証したルポルタージュだ。たんなるガイドブックとか紀行文を超えて文化人類学の域へと達しているのではないか。

今度はバリ島に行こうかと思っている私は、ヌサトゥンガラ全島とはいかないが、せめてロンボクまでは足を伸ばしたいと思わせた紀行文であった。

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三省堂書店で『ヌサトゥンガラ紀行』を買い、次いでに雑誌売り場で立ち読みしていると、、、、、

「アッ!オームだ」

隣で同じく立ち読みをしていたお嬢さんの胸元のオームマークが目に入ったから速攻でアタック!このお嬢さん、オームのいわれを理解して着ているワケでもなく、こういったエスニックな感じが好きだということのようだ。

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バリ島といえばヒンズー
ヒンズーといえばオームだ。
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このところ美形のオームコレクションが続いているのがウレシー!

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2010年6月 4日 (金)

小暮写真館/宮部みゆき

「エクスキューズミー」

神田三省堂で本を買った帰りのことだ。背後からこんな女性の声があるのは気がついていたが、まさか自分に呼びかけられてるとは思わなかったから無視して歩いていると、その声は私を追い越して目の前に立ちふさがるようにした。

「・・・な〜んだ、久しぶり!元気にしてる!」

その声の主と初めて会ったのは3年くらい前の『養老の滝』で昼飯を食べているときだった。満席だから相席をお願いできるか?と顔見知りの店員が訊いてきたので「どうぞどうぞ」と応えると、目の前の席に座ったのがアラウンド30の白人女性だったのだ。

私の食べている安い飯を興味深そうに眺めて「それは何ですか?」と訊いてきやがった。

そのとき私が食べていたのは『牛筋煮込み定食¥600』だった。「ボイルド・ビーフ」とかなんとか答えたはずだ。彼女もそれをオーダーしたので、「この七味唐辛子を入れると美味い」と教えてやると、煮込みを真っ赤にするほど唐辛子をかけ、さらにサービスの生卵までご飯にかけて美味しそうに食べはじめたのだ。

養老の滝の白人女性と卵かけご飯という珍しい組み合わせに「生卵は大丈夫なの?」と訊けば「オーケーオーケーワタシはニッポンの食べ物大丈夫」というハナシだっ た。

牛筋煮込み食べながらリサーチしたところでは、この近くの企業で翻訳の仕事をしているアメリカ人だそうで、なるほど、達者な日本語に納得。

その後もお昼休みに路上でたびたび会うことがあって世間話などをしていたのだが、今年の1月ころからまったく姿を見なくなった。「アメリカへ帰ったのかな?」と思っていたところに「エクスキューズミー」だ。

久しぶりに会った彼女の話では6年勤めた会社をリストラにあい退社。その後一時的にアメリカに帰ったりしていたが、再び日本で求職活動をするべく戻ってきたのだとのこと。履歴書用の写真を撮りにスタジオへ向っていたら私を見かけて追いかけてきたというワケだ。

日本語で書く履歴書は難しいと言いながらも、失業を楽しんでいるように見えるのは、失業保険も出てるし、次の就職先のメドもたっているからのようだ。

「仕事が決まったらまた会おうね」

そう言ってアドレス交換して分かれたのだが、まさか白人女性から日本の失業保険制度を感謝されるとは思わなかったぜ。

というワケで、

そのとき三省堂で買ってきたのがこの本だ。

山盛りに平積みされていた本の中から、サンデー・フォトグラファーとしては、タイトルが気になって買ってしまった。

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小暮写真館
宮部みゆき

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講談社
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もう
会えない
なんて
言うなよ。

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あなたは思い出す。
ど れだけ小説を求めていたか。

廃業した写真館の家に引っ越してきた一家が経験する不思議現象を、あまりオカルトっぽくならずに描いている。宮部みゆきは初めてだが、個性的な登場人物の設定をみて「宮部作品ってこんなにソフト路線だったの?」と思いながら読んでいるところだ。

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2010年5月25日 (火)

ぢぢ放談/永六輔×矢崎泰久

段ボールに詰めてあった本をブックオフに処分。

「値段のつかないモノはどうしましょうか?」

というので『返却不要、古紙了解』の項にサインして一件略着!

あぁスッキリ。

もう本は買わないで済ませようと思いながらも、ついつい買ってしまった。

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ぢぢ放談
永六輔×矢崎泰久

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創出版
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人生知らないことばかり
2人の「爺」による舌鋒鋭い「時事」放談!

永六輔というのは“あの”永六輔であり、矢崎泰久というのは、現代のサブカルブームのパイオニアともいえる『話の特集』という雑誌の発行編集人だったお方。

長年にわたる盟友同士だから、アウンの呼吸でときにはツッコミ、ときにはボケに回って、政治文化スポーツと手当り次第に俎上にのせて解説するテクニックは見事なもの。

1933年生
ブレることない両爺の反骨精神に拍手だ。

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2010年5月21日 (金)

セレブとダライ・ラマ

古本を処分したときのこと。大方の雑誌は紐でくくり資源ゴミに出したけれど、捨てるのもモッタイと本棚に戻した雑誌も何点かあって、その中に『VOGUE/2005年10月号(日本語版)』がある。

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VOGUE
2005
October

なぜセレブはダライ・ラマの言葉に耳を傾けるのか?

というタイトルに、永久保存版として保管しておこうと思い直したワケだ。

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ハリウッドスターを始め日本人著名人によるダライ・ラマ讃歌の特集だ。

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たしかにあの笑顔には人々をとらえる力があるけれど、だからといって“セレブ”を魅了すると言われてアイドル扱いされてしまうと「チョッとな〜」と言いたいところもある。

世界中を飛び回って広報活動に専念するダライ・ラマの取り巻き連中と、チベットに生きる民衆とのギャップに反感を覚えるのだ。

ダライ・ラマをネタに金儲けしているヤツがいる。
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Sikiri

これまで、ダライ・ラマの来日情報は中国政府広報官が『ダライ・ラマ来日を非難!』というような新聞報道で知ったが、今回は小田急新宿駅のポスターで知ることになった。新宿駅を発車した電車内で気がつき、代々木上原駅から再び新宿駅に引き返して撮った写真だ。

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2010年6月26日(土)パシフィコ横浜を会場にイベントが行われるそうだ。

かつては、訪米の帰途立ち寄った成田のホテルでの非公式滞在だけでも口汚く罵っていた中国政府だが、今回の来日に関しての中国政府見解を新聞記事などで読まなかったところを見ると、テキさんもとうとう「非難声明を出しても効果がない」とアキラメたのか。それとも五星紅旗の圧倒的国力の前には「もはや、ダライ・ラマに政治的影響力はない!」と絶対的自信をもったものなのか。

支持率低迷にあえぐ首相。首相補佐官にはダライ・ラマを強力に支援してきた議員もいるワケだから、この際、その議員を仲介に『ダライ・ラマと鳩山首相の対談』が行われたらオモシロいのに。そういう骨のあるところを見せれば支持率だって少しはアップすると思うのだが。

それにしても、

横浜パシフィコのイベント入場料S席10000円チケットぴあ扱いとは。

運動資金調達の意味合いがあるにしてもボリ過ぎじゃないか?

これじゃぁ、正に“セレブのためのダライ・ラマ”だぜッ!

こういう料金設定をダライ・ラマ本人はご存知なのだろうか。

チベットをネタに金儲けしているヤツがいる。

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Tibet

 

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2010年5月18日 (火)

乳のごとき故郷/藤沢周平

スイングジャーナルが来月号をもって休刊するそうだ。

2010.05.18(火) 東京新聞

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私のような田舎に住むジャズ少年にとってはスイングジャーナルが唯一の情報源で、1枚のレコードを買うのに同誌のレコード評を参考にしてなけなしの小遣い使ったものだ。昨今の社会事情で広告収入の減少が休刊の理由らしい。たしかにインターネットの普及で情報源は雑誌以外に移ってしまったんだろう。

そういえば私もスイングジャーナルを買わなくなってから15年くらいは経つもんね。

休日、プールへ向かって歩いていると近くに住む高校の同級生に車の中から呼び止められた。

「今度の同窓会に行くのか?」

彼が言うには高校の関東支部の同窓会があるのだそうだ。

私は同窓会だとか同級会などというものには一切の関わりをもちたくないから、各種の案内を受け取っても封を切らずにゴミ箱直行で無視してきた。

よしや

うらぶれて

異土の乞食(かたい)となるとても

帰るところにあるまじや

この言葉を胸に刻んでこれまで生きてきたから同窓会などに行くはずもない。なるべくなら卒業生名簿からも削除してほしいと思っているのだ。

すべては己の未熟さ身勝手が原因だったことは解る、それでも、他との最低限の接触だけで済む都会での暮らしに慣れてしまえば故郷との関わりなど鬱陶しいだけだ。

私のそんな故郷に対する恨みとは反対に「ウサギ追いしあの山、小ブナ釣りしあの川」に対する愛情を熱っぽく語るのがこの本。

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乳のごとき故郷
藤沢周平

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文藝春秋
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ふるさとを描いた随想を集成
懐かしくも遠くなりゆく風景

生まれ育った庄内のこと、少年時代の記憶、
忘れがたき人々の思いなどを綴った
心に沁み入る全四十八篇
藤沢周平記念館開館祈念出版

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著者の故郷に対する熱い思いを読むと
そういえば「こんなこともあったなぁ」と
忘れていた記憶を呼び覚まされる。
私も藤沢周平さんと同郷なのだ。
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忌み嫌った故郷のことを思い出すのも
トシとったせいかな。

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2010年5月 9日 (日)

連休の終わりだ

鳩山さんの一連の言動をみていると「一夜ですべてが治まる!」などという奇跡バナシを信じているのではないかという危うさを感じてしまう。そりゃぁ、あなたが首相になったのは奇跡かもしれませんが、サイババにすがったってそうそうウマクいくもんじゃアリマシェーン!

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中央線で新宿から中野へ向っていると、向かい側に座っている30代初めのカップルの男が、左隣の女の脇腹を突ついた。女が訝しげに男のほうを見ると、男は向いの席、つまり私のいる方をさりげなくアゴでしゃくった。すると、女が「え〜ッ!」と驚いた表情をみせてから口を両手で覆ったまま二人で顏を見合わせニヤリとしやがった。

「オレの顏に何か付いている?それともチャックが開いている?」

私は一瞬不安に思ったが、カップルは私でなく、私の右隣りに座った男が広げた新聞記事に、最初ビックリ、次に苦笑ということだった。

その新聞記事がコレ。

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このオトコも本業よりオンナ関係の話題で世間を騒がせているようだなぁ。

それにしてもこのオトコはいったいナニを探しているのだろう。記事がホントだとすると、4度目だというから・・・「自分が結婚には向いていない」ということにまだ気がつかないみたい。

もっとも、近々CDが出るというハナシだから、そのキャンペーンの一環のようなニオイもするけどね。

マッ!どうでもいいけんどもヨ〜。

さて、私が何で中野へと向っていたかというと、、、。

連休中に本棚を整理し、音楽関係の雑誌だけはスーツケースに詰めて中野ブロードウェイにあるサブカル専門の中古屋に持ち込もうとしていたものだ。

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見た目は海外旅行へ行くのか?戻って来たのか?と思えたかもしれないが、スーツケースの中味は古本で、これがじつに重い。こんなことなら縛って資源ゴミとして出した方が良かったと思い始めていたところだ。

中野駅からブロードウェイに続くアーケードの入り口にはこんな看板持った女性が立っている。

「ナマステ〜!あなたはインド人か?」

「ワタシはネパールです」

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「オーそうかそうか?ネパール人か。

その占いは当たるか?

それだったらハトヤマさんに紹介しておくよ」

ネパール人の女性とのセッションを楽しんでしばらく息抜きしてから、再びスーツケースゴロゴロさせて中野ブロードウェイへ。

3階まんだらけの賑わいを横に見て別の中古屋へ。予想外に評価が低く僅かなお金を得てしばらく館内を探検すれば、中国語や英語スペイン語まで飛び交っていて、さすがここはオタクの聖地。。

帰りかけていると・・・オー!ここにも占い師だ。

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もし当たるんだったらハトヤマさんに教えてあげなくっちゃ!

スーツケースゴロゴロで消費したエネルギーは宇奈ととのWうな丼で復活だ。

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CDやレコードは終了したし
本は13個のダンボールに詰めて
ブックオフが引き取りにくるのを待っている。
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大急ぎで身の回りを整理した連休だ。

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2010年4月19日 (月)

永福町でサラマレコン

期待感が高かっただけに失望感も倍加されている。

2010.04.15(木)東京新聞

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週刊文春の先週号見出しは

「屁のようなおかた」

だったし

今週号は

「バカが専用機でやってきた」

と、言いたい放題の見出しだ。

お坊ちゃんのイノチももはや秒読みに入り、あとはタイミングだけの様相を呈しています。

1年ごとの見慣れた景色だけれど。

「それなら、いったい、、、、

誰だったらイイんだ?」

結局、誰がやったって同じというのがニッポンの政治だということを実感する。

こうなったら徹底的に堕ちるところまで堕ちるしか再生の望みはなさそうだ。

この人がもっと長生きしていたらなぁ。

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茜色の空
辻井喬

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文藝春秋
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第68・69代内閣総理大臣
大平正芳
高潔な志をもちながら、
権力闘争の波に翻弄された
哲人政治家の生涯

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大平正芳生誕百年記念
書き下ろし長編小説

坊ちゃんボッチャンした小物政治家の顔ばかりみせつけられていると、ムカシの政治家の親分顔が懐かしくなります。

Sikiri

大平さんには関係ないが最近見かけた興味ある風景。

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井の頭線の永福町駅での1枚だ。

ベールといったらよいのか、チャドルといったらよいのか。

どんな人だろう?と、さりげなく前方に回ってみたら、切れ長の目が実に美しい女性だった。ホントは正面から写真撮影をお願いしたかったのだが、そんな勇気もなく背後からさりげなくシャッターを押す。

世界は
こんなふうに
価値観を異にする人々が
折り合いをつけて共棲しているんだ
ということに改めて気がついた
永福町駅の景色でした。

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2010年4月16日 (金)

『1Q84/村上春樹』を買ってきた

話題の『1Q84/村上春樹』の新刊を買いに出勤前に三省堂本店へ。

雨の中30人ほどが並んでいる。NHKの腕章つけたテレビクルーがカメラをまわしていたり、取材者が動き回ったりと、、、朝7時20分でこれだ。

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朝7時からの特別販売だったそうだ。

10分くらい列に並んでゲット。

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近くの喫茶店で一息ついたところだ。
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更に深く、
森の奥へ。

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そこは世界にただひとつの完結した場所だった。
どこまでも孤立しながら、孤独に染まることの
ない場所だった。


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青豆さんや天吾さんを
どんなふうに昇華させるのだろうか。
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読むのは週末のお楽しみにして
とりあえず
日銭稼ぎに行ってこよう。

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