そのムカシ、ウインドウズ '95が発売された当時、西新宿のカメラ屋に入る客の殆どはウインドウズマシーンを注文して帰ったといわれます。
マスメディアがこぞって取り上げるウインドウズ礼賛記事に、皆、「よく分からないけれど、パソコンとやらはこれからの時代を変えてしまう」という予感を持ったものです。ウインドウズ発売は家電業界に大きな利益を与え、私が末端で関わっている出版業界にも潤いを与えたのです。
何しろ、それまではただのオタクグッズだと思ってナナメに見ていたパソコンが、これからは必要不可欠なアイテムとして「マスターしないことには時代に取り残されてしまう」という強迫に煽られ、必死になってハウツー本を揃えたものです。
本を買ってはみたものの理解できず、あげくの果てに『猿でも分かるウインドウズ '95』などというタイトルの本の発刊に、「ワシは猿にも劣るのか!!!」と自己嫌悪に陥り、更にマニュアル本を買い集めるという、その結果、大型店のパソコン売り場はパソコン関連書籍売り場と併設されるという形が確率されていくのです。
「立ち上がってますか? ウインドウズに何が見えます?」
「隣の家の屋根が見えます」
パソコンメーカーの電話サポートセンターではサポート嬢とこんなヤリトリがあったという笑い話も残っている時代のことです。
そんな、'95が何度かバージョンアップされていき、最初は必死になって買い替えて追いかけたユーザーにもだんだん疲れが見えたようで、やがて熱気も失せて、メーカーの宣伝にも簡単に乗らなくなったように感じていました。その傾向は書籍の売り上げにも表れていきます。
こんな雰囲気の中での、ウインドウズXP以来5年ぶりになるという「ビスタ」の発売。パソコンメーカーも、販売店も、関連出版社も久しぶりの商機到来とばかりに張り切っている気配は感じられるけれど、、、、、どうも火がつかない感じがします。
ユーザーも賢くなって様子見の雰囲気が充満しているようです。
私にしても、ウインドウズXPマシーンを持っているけれど、これは以前発信していたホームページのファイルが入っているから仕方なく残しているようなもので、このブログ作成も含め、実際に使っているのはほとんどがマック。したがって「ビスタもいずれ買うんだろうけれど、いま慌てて買わなくてもイイヤ」というところなのです。
もはやパソコンは私たちの生活に欠かせないツールとなってしまって、私なんぞは、携帯電話は不携帯だけれどパソコンが無くなると寂しいだろうなというほどのパソコンファンになって、パソコンにドップリ浸かった生活サイクルになってしまいました。機械オンチだと思っていた私でさえこのテイタラクです。
モロッコに行く途中、飛行機乗り換えで立ち寄ったカタール/ドバイの空港にはSAMSUNGのこんなインターネットブースがあって、順番を待っている人が列を作っています。
中を覗いてみると10台くらいのサムスン・マシーンがあって、それぞれホームページを見たり、メールをチェックしたりの真剣な表情。印象深かったのは、
真っ黒なベールを頭からスッポリ被った中東女性の典型的服装(呼び方は忘れた)の娘さんが猛烈な勢いで長文メールを打っている姿でした。宗教の戒律にがんじがら
めの服装とブラインドタッチの早打ちは奇妙な調和を保ち違和感無い姿に見えたのです。
モロッコのどんな辺鄙な田舎町にすら、CYBER BOTIQUEと呼ばれるインターネットの店は普及していて、そんな店お看板はバスの中からしょっちゅう見ることができます。モロッコでは、どうやらインターネット・カフェと公衆電話が併設されているようで、個人レベルでパソコンや電話を所有するまで豊かではないけれど、こんな形で普及しているみたい。
これは、アトラス山脈の向こう側、アイト・ベン・ハッドゥという
世界遺産の村で見かけたインターネットの店。
カサブランカのメディナ(旧市街)を歩いていると、iPod状の携帯音楽プレイヤーを手に何やら話している少年がいます。器械を見せてもらうと、確かにアップルのロゴマークは付いているけれど、見たこともない機種で多分海賊版だな。それでもちゃんとイヤフォン通して音楽は聞こえます。
こういうプレイヤーはもちろん日本にもあるよ。ところでだなぁ、この音楽をダウンロードするコンピュータはどこにあるんだ?オマエは家に持ってるのか?
こっちの質問の意味がやっと理解できたようで、「こっちだ!」という彼に連れていかれたのが、CYBER BOUTIQUE。中では7台のウインドウズマシーンが作動していて、文書を作ってる青年やら、音楽のダウンロードしている青年やら、白人女性のヌードを研究しているヤツやら、思い思いにインターネットを楽しんでいたのです。
ところで、偽物iPodを持ってる青年は、iPodがAppleというメーカーの商品だという認識はないようで、ましてやAppleというコンピューターの会社があることには興味がない模様。サハラ砂漠の入り口ワルザザードのCYBERBOUTIQUEで出会った教師をしてるという青年も、コンピューターといえばWINDOWSのことで、それ以外にAPPLEとかマッキントッシュあるいはマックと呼ばれるコンピューターが地球上に存在することなどには無関心。
APPLEのサイトでアフリカ大陸のアップル社直営店を検索すると、南アフリカにただ1店あるのみで、このようにアフリカにおけるAPPLEの普及度は絶望的。マッ!ウインドウズのシェアが9割超を占めるというなかで、アフリカの現況は仕方ないかと、判官贔屓というか、にわかマックファンの私としては、こんなマック・イン・アフリカの状況を憂えていると、、、、、、。
メルズーカのホテルのロビーでのこと。
白人男性のテーブルに鎮座ましますアップルマークのコンピュータ。「アフリカで初めてのマックだなぁ」と嬉しくなって観察していると、男性はマックに向かってなにか話している様子。喋るのが終わったころを見計らって話しかけてみました。
「やぁ! アフリカで初めてマックを見たよ。ボクも家ではマックを使ってるヨ」
「確かにアフリカでは全部ウインドウズだね。ボクのはiBookの古いモデルだよ」
「あなたはモロッコで何をしてるんですか?」
「スエーデンから映画の撮影に来てて、6週間滞在してるよ」
「ところで、さっき見てたらマックと何か話してたようだけど」
「そう、ストックホルムの家族と話してたんだ」
「エッ?このマックで無線でストックホルムと話ができるの」
「そうだよ、マックでなくともウインドウズでも大丈夫だよ」
「そうなの?知らなかったな〜」
「いいかい?SKYPEと言うんだ。このサイトから無料ダウンロードすればOKで、通話だってモチロン無料だよ。ただし、話すためには相手のマシーンもこのSKYPEが入ってることが条件だよ」
「写真撮っていいかい?」
「いいさ」
「これはヨーロッパではポピュラーなものなの?」
「そうだよ、日本でも大丈夫だと思うよ」
「これだったらどこにいても話しが出来るんだなぁ。良いことを知ったよ。日本に帰ったら調べてみるよ。ところで、マックファン同士としてあなたの写真を撮っても良いかな?」
「ハハハハ・・・良いよ」
慣れない英語の会話で気がつかなかったけれど、あとで写真を見てみると、スエーデンから来てるという映画人のバックには、モロッコの国王(皇太子だったか?)の巨大写真パネル。
ウインドウズにしろ、マックにしろ、私のようなトーシロには同じようなもで、私が実際に使っているのはそのマシーンの1−2割程度の機能しかないのかも知れません。それでも、最近富みにマックに感心持ってる身としては、思いがけずもアフリカの砂漠のホテルで遭遇したアップルマークに、さらにグググっと引き込まれたような思いがしたのです。
5年ぶりのウインドウズOS/ビスタは1月30日(火)の発売。
ということは、
本日1月29日(月)深夜0時!
ボンジョレヌーボ並みに
カウントダウンの後に一斉発売されるんだな。
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新宿のビックカメラも準備が進んでいました。
果たして火がつくのやら。
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チョッと待てよ?
1月30日火曜日
何かキリの悪い、中途半端な発売日じゃないか?
気になってカレンダーを見ると
ナッ!ナンと
2007年1月30日 (火)は
大安
だぁぁぁぁぁ〜
!!!!!
産業革命以来の革命とも言われ
ITの象徴とも言うべきウインドウズにしても
その発売日を暦に託したのかな。
そんなことないか。
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