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2012年10月 7日 (日)

車中にて

ある日の車中(その1)

午後、新宿へ向かっていたときのことだ。

ウイークデイの午後だから車内は空いている。席の向かい側では30歳代初めの女性がバッグから取り出した書類ファイルに目を通している。どう見ても、雇われ店長が本部にファックスする売り上げ表をチェックしている図だ。

途中駅から70歳代初めの婆さんが乗ってきて店長の右側に座った。中吊り広告を見たりして所在なさげな70歳代婆だったが、フト隣りに座っている店長の書類に目がいった。興味深そうな顏で店長の書類を見ていた70歳代婆、ビックリしたような顏で書類から店長の顏に目を移した。そして再び店長の手許の書類を見て、ビックリ顏でまた店長の顏を見る。

こんなことを何回か繰り返すから、当然店長は「このババー、ワタシの書類を見ているナッ!」と気がつくのだが、表情を変えずに書類に目を通したままだ。

さて、電車は3分間遅れたことの車掌お詫びアナウンスがあって新宿駅に着いたワケだが、席を立った店長、、、手に持っていた書類を70歳婆の面前に5秒くらい両手で広げてから自分のバッグに放って下りていったのだ。

70歳婆、鳩が豆鉄砲喰らうとはあんな顏なんだろう。

口をとんがらせて視線は天井に固まってしまった。

Sikiri_2

ある日の車中(その2)

新宿から電車に乗っていたときのことだ。

ラッシュアワーで車内は混んでいてギューギューだ。私はリタイアの身分だからこんなラッシュアワーも久しぶり。たまにはこういうのも良いもんだと、混雑を楽しむ気分だった。

右側に立ったスーツ姿の若いサラリーマン。この混雑の中片手はつり革片手は本だ。ひとに揉まれながら、つり革握りしめて身体を「<の字」の体勢に曲げながらも必死になって本を読んでいる。青年よ!それほどまでして本を読みたいその意欲は素晴らしい!

しかし、

この青年が

こんな不自由な格好してまで読まなければならない本というのは

一体どんな本なんだろう。

興味を持った私は同じく不自由な体勢になりながらも若いサラリーマン手許の本の表紙を覗き込んだ。

『部下をもったら読む本』
.

しかも、ブックオフ105円のラベルつき。

オイオイ青年よ

余計なお世話だろうが

そんな本には100に1つの真実もないことを知れ

どうしても読みたかったら人前で読むんじゃない

そんなことでは

あんたの出世は、、、、、マッ!イッカ!

の字」になって若いサラリーマンが本を読み

その書名を

の字」になってチェックするジジーがいたある日の小田急線車内だ。

Sikiri

ある日の車中。

この日も夜のラッシャワーにかかって混雑していた。

バサッ!という荷物が落ちる音がして、私の右隣に立っていた女性が床にうずくまってしまった。とうぜん、私は目の前の座席に座っている若い女性が席を立って譲るものだと思ったのだが、その若い女性は足下にうずくまった女性をチラリと見て、表情も変えずに再び手許のケータイに見入っている。ケータイ見ながらも崩れ落ちた女性の姿は視線の端に捉えているだろうがディスプレイから目が離れない。

  「お嬢さん、、、席を譲った方がイイネ」

私に声をかけられた女性は「チェッ」とか「うるさいジジーだなぁ」とか「アタシの勝手でショッ」というような感情も表わさずケータイを見つめたままだ。そのとき、この無表情女性の右隣りに座っていた男性が立ち上がり、無表情女性は男性が空けた座席に横滑りするようにして座った。

私はうずくまっている女性の落とした荷物を拾い、彼女の肩口持ちながら無表情女性が横滑りして空けた座席に座らせた。

「次の駅で駅員呼ぶかい?」と私。

「いえ、大丈夫だと思います。すみません」と気分の悪くなった女性。

この間1分間ていどだったろうが、席を代わった女性はケータイのディスプレイから目が離れることはなかった。

青年ヨッ!オマエの連れのオンナは、確かにおシャレに気をつけていて見てくれも良い。しかし自分の足下に崩れ落ちた女性を見ても、全く表情も変えずに能面のような顏でケータイのディスプレイから目を離すこともしないオンナだ。

それをオマエは隣りで見てただろう。

そんなオンナとだなぁ、将来、、、、、、。

マッ!イッカ。なんかヘンだなぁ。

この女性に限らず最近は男も女もこんなコンピュータでの合成写真のような無表情の顏が珍しくないなぁ。

アタマはいいんだろうけども。

こういうシーンを目撃したからといって
「最近の若い者は」
などと叫ぶつもりはないし
正義感ぶる気もないが
他人に対してこのていどの手助けをするセンスは持っている。

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