フローレスに行ってきた(その2)
インドネシアの地図を見ると東のスマトラ→カリマンタン→首都ジャカルタのあるジャワ島→バリ島→ロンボク島→ヌサ・トゥンガラ諸島・・・と、赤道に沿うように東へと延びている。最東部のティモール島のうち、東ティモールが2002年にインドネシアから分離独立したニュースはその独立に至る経過など耳に新しい。
そのティモールの西側に位置するのがフローレス島だ。
フローレスとは「花」という意味。16世紀にヨーロッパ人として初めてこの島に着いたポルトガル人が、母国語のフローラから付けた名前だ。彼らの影響で、今も人口の85%は熱心なカトリック信者であり、小さな村にまで設置された教会と学校のおかげで、教育水準も高い(『地球の歩き方』より)。
私の参加したプラマ社の4泊5日のコモドツアーは、じつは2コースに分割されるツアーだった。
ロンボクから3日目の夕方フローレスに到着すると、そこで船を下りて当夜はホテルに泊まり翌日飛行機でバリに戻ったり、さらにフローレスの奥地や別の島々に移動する人というの1コース。スケジュールに余裕がない人や、もっとディープなインドネシアを体験したいと思う人などが選ぶようだ。
もう1コースは、私が参加したのだが、フローレスで下船組の空いたスペースに新規乗船組を乗せ、そのまま同じ船でフローレスから折り返しロンボクまで帰着するコースだ。2泊3日が2コースで全4泊5日ということになる。フローレスで下船組もフローレス新規乗船組も、コモド島またはリンチャ島のいずれかで観光の目玉であるコモドドラゴンを見ることができるという上手くできたツアーだ。
4:30pmフローレス:ラブハンバジョー港に接岸。短いあいだだったが同じ釜のメシを食った下船組とハグして見送ったあと、そのまま継続航海組も6:30pmまでに帰船するようにの支持を受けてフローレス島上陸。
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わかるヒトだけにわかるこんな写真を撮っているうち
アッというまに帰船時間になってしまった。
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フローレス=花という名前から、島は花で溢れ人々は微笑みで満ちてと、“地上の楽園”的イメージを抱いて上陸したラブハンバジョーだったが、未整備の道路は砂ぼこり舞い、家々は砂色に沈殿していた。旅行者の勝手なイメージを裏切るような街並だったが、それでも人々の微笑みだけはイメージ通りだった。
新規乗船組へのオリエンテーションを終えロンボクへ向けて船中2泊の航海が始まった。
船中での生活ぶりはだいたいこんなものだ。
キャビンクラス(約4万円)、デッキクラス(約3万円)と料金の差はあるが、キャビンクラスといっても、工事現場の飯場クラスの2段ベットが置かれ簡単に仕切られているようなもの。風が入り込まないというだけだ。
デッキクラスは名前そのまんま、マットレスを敷いたデッキで雑魚寝ということになる。
私は安いデッキクラスで船首の一畳ほどのスペースを確保。夜の航海中は周囲がシートに覆われるから波風の心配はそれほどない。それでも深夜から明け方は冷えるからシーツを借りてくるまっていた。
高いキャビンクラスも安いデッキクラスも、シャワーなどのサービスに差はなく食事も同じ。3食キッチンボーイの作る食事を摂り、飲み物類はリストに自己申告で記入し、下船時にまとめて清算することになる。
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昼のあいだはアイランドホッピングしながらアクティビティを楽しみ、夜間は眠っているあいだのナイトクルージングで次の目的地を目指す、無駄のないツアーだ。ちょうど乾期だから海が荒れることもない穏やかな航海だったが、機関室から立ちのぼってくるエンジン音とオイル臭には閉口。鼻穴耳穴にティッシュ丸めてしのいだりしたワケだ。
不思議なもので、そんな音も匂いも慣れてしまえば平気。私はトイレが近く深夜何度もトイレに起きるのだが、航海中は朝まで熟睡だった。環境に順応してしまうんだなぁ。
退屈な船内ではだいたいゴロ寝読書で時間を潰すことになるのだが、欧米人の愛読書は大体『ロンリープラネット/インドネシア編』で、ほとんどの欧米人バックパッカーはこの分厚いガイドブックをカバンに入れているのではないだろうか。『地球の歩き方/インドネシア編』の倍の厚さがある。このボリュームを見ただけでも、このガイドブックがガタイの大きい欧米人仕様だということがわかる。
オッ?このお方が読んでいるのはコレか〜。
Haruki
Murakami
Kafka
am Strand
Roman
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私が読んでいたのはコレだ。
自分が望んだワケでもないのに旗艦に祀り上げられ破滅へと向っていく西郷さんの物語を読んでいるあいだに、船はいよいよエンディングに近づいてきた。スンバワ島モヨに上陸し奥地の滝へと案内される。真水をふんだんに浸かって皆大歓声。勢いよく飛び込んだものの、ブラジャーが外れて胸押さえたまま上がるに上がれなくなったネーちゃんもいたりするワケだ。
このように、お客を退屈させない計算され尽くしたプログラムも先が見えてきた。
船に戻ると最後の晩餐になるナシゴレンは夕日に白トビしている。
副船長に舵を握らせてリラックスしている船長の白いTシャツも夕日に白トビしている。
思えば、フローレス島に向っていたときは夕日を背中に見、フローレス島からの帰りの航海は夕日を目指してきたことになる。 .
待っていたバスに乗り
ロンボク島を横切るようにしてスンギギに帰着したのは夜8時30分だった。
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こうして4泊5日フローレス島往復の航海が終わり
スンギギのマスコットコテージに入ると
「ウエルカム!!ファイヤーマン!!!」と
ニコヤカな笑顔が迎えてくれた。
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あ
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