クタ・バリのイニシエーション
バリでは、
山には神様が住み、海には悪魔が住むといわれている。
悪魔が住むという海辺をこんなサーファー眺めたりしながらジャランジャランしていると、
こんな本を読んでいる男がいたりするのだ。
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さらにジャランジャランすると、ちょうどクタとスミニャックの境目あたり。
バリの伝統白装束に身を固めた男女1000人ほどだろうか、一段高くなっているヤグラの上の僧侶の唱えるお経に合わせ、海に向って祈りを捧げている。
進むにつれて列のアチコチから盆踊り風に手を振りながら前に出てきて列を崩す男女が現れてくる。中には奇声を発しながら走り回る男もいる。それらを見ても誰も驚かず、トランス状態に陥った男女を抱きかかえながら休憩所へ誘導する係員もいて、手慣れたものだ。
どういう儀式なのか解らないが、儀式が佳境に入ったと思われるころ、黒い山羊が引き出されてきた。
波打ち際には3隻のボート待機していて中には黒いアヒルもつながれている。
そこにさっきの黒山羊も連れ込まれ、そして脚には穴あき古銭の束が括りつけられたのだ。黒山羊もここにいたって自分の置かれた立場に気がついたようで泣き叫び暴れるのだが両手両脚の古銭の重さで身動きができない。
沖合いには1隻のボートが停泊していて、なるほど、、、、あのボートの上で黒山羊と黒アヒルを生け贄にした儀式が執り行なわれるのだな、ということは想像できる。
救命胴衣をつけた数人の僧侶は、ライフガードの先導で3隻のボートに分乗し沖合いのボートへ向おうとするのだが、、、、。
さっきまで静かだった海が急に荒れてきた。

それは、、、
まるで、、、
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人間どもが立ち入るのを拒んでいるようでもあり
人間どもが携えている生け贄を喜んでいるようでもあった。
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波の壁のため沖に出られないボートだったが
一瞬の壁の切れ目をみつけて波頭越え成功。
沖合いに停泊中のボートと合流。
乗り移った僧侶によって
儀式が執り行なわれたようだ。
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それにつれて
それまで荒れていた波が徐々に
鎮かに
治まっていった。
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