スンギギのビッグ・ウェンズディ
ロンボク島へ行ってきた。
ロンボク島のことを初めて知ったのは20年くらい前になる。俗化されてしまったバリから、隣りの島のロンボクが注目を集めているというような記事だった。「自然は豊かで、人々は純朴だ」という、要はバリの初期の風情が残っている島というワケだ。その記事を見て以来いつかは行かなけりゃとココロに秘めていたのがロンボク島だ。
20年前のバリというと、「椰子の木より高い建物は建てられない」という暗黙の決まり事が破られ、高層ホテルが建つということで論争になった時期だったと思う。その20年前で俗化されたというのだから、現在のバリがどんな状況になっているのかは大体想像がつくだろう。でも現在のバリへの非難のもとを作ったのは、けっきょく西側先進国の旅行者なんだよね。
成田→デンパサールのフライトは遅れることもなく時間通りにデンパサールに着き、国際線から国内線出発と移動して問題なく乗り換えられた。デンパサール空港からロンボク島の州都マタラムへは約30分のフライトだから、スチュワーデスがアメを配ったと思ったらまもなく降下を始めるという近さだ。それにしても成田出発時は冬支度だったからデンパサールの空港を移動している間に汗まみれだぜ。
ロンボク島の宿泊は、到着した夜中にホテル探しでウロチョロしたくないからリゾート地のスンギギビーチに予約してあったのだ。私にしては比較的高めの料金だったが広大な敷地の中のコテージには満足。「支払ったお金に比例するサービスを受けられる」というのが定説(懐かしの高橋某を思い出す)だ。
旅に出ると早起きになるから、まだ薄暗いうちからゴソゴソ動き出せば、夜明け前のスコールで草花の緑はさらに艶を増したようだ。
インドネシアは10月〜4月がちょうど雨季にあたるから、さっきまではあんなに晴れていたのに、急なスコール浴びて慌てることもある。でも、雨がこれほど心地よく感じられるのはなぜだろう。
ビーチ沿いの東屋でスコールをやりすごすのも悪くない気分だ。
スコールが止むと、プールにも人が出てきて、
どこかに隠れていた人たちもビーチに戻ってきた。
さっきの雨はどこに行ったんだ?
絵に描いたような幸せ家族は弁当を広げ、
ギター小僧は陰気な歌を歌い始めて「これも青春だ!」
ナメコ売りの青年もどこかから湧いてきやがった。
インドネシア人は本当に旅行の好きな民族だと思う。スンギギの狭い道路は大型観光バスとモーターバイクで埋め尽くされている。押し寄せた人々が砂浜に広げたゴザの上でオイルサーディーン状態でくつろいでいる。
地元の人間よりは外国からの観光客が金になるから、砂浜で寝そべっていれば土産物売りやマッサージも寄ってくるには寄ってくるが、一言断ればそれ以上攻めてはこないあたりが「バリ島の初期の風情」というところかも知れない。
混雑するビーチから岬の突端へと進めば、そこはサーフィンのポイントになっていて、地元の青年たちの明るい声が響き渡る。
ちょうど3人が海に入ろうとしていたので呼び止め、我が想い出の映画『ビッグ・ウェンズディ』風ポーズをとってもらい記念撮影。
モチロン、彼らは『ビッグ・ウエンズディ』なんていう映画のことなど知るよしもないだろうから、映画の1シーンを紹介してしおこう。木曜日にくるという“伝説の波”に挑むクライマックスシーンだ。
1978年製作
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バリ島の最高峰“神の山”アグン山の姿も見える。
バリでは海には悪魔が住み、山には神が住むのだという、そんなことが信じられそうな美しい姿ではないか。
そして、スンギギビーチの夕暮れ。
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モノ売りも商いを忘れ天秤棒を休めてたたずむのだった。
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2010年12月19日
平和なロンボク島スンギギビーチの景色だ。
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