20数年も前のことになるが、フルコミッションのセールスマンをしていたときのことだ。なにしろ人生の吹きだまりのようなインチキ会社で、じつにイロイロな経歴
を持つ人間が流れてきて、相手のスキをついて己の利益にしようという輩の集まる場所だった。その人間動物園の中に、何かというと「オレはモリと刺し違えたオトコだ」というの
が口癖の男がいた。
モリというのは森喜朗のことで当時はまだ福田派の幹部だったはずだ。北陸の町会議員だったか市会議員だったかをしていたときに、ライバル関係にあった森喜朗の策略にあって国政への道を断たれたというのが自慢だった。
要は、自分は世が世であれば現在の森喜朗の地位にあったはずで、オマエらごときと一緒に仕事をするような身分ではないんだというワケだ。
一応先輩社員だったから「あ〜そうですか、、、スゴイですね〜」と感心するフリはするが、ヤツがいないときには「あのバカが!」と嗤われていた男で、ヤツのチームに入りたいと思う人間は誰もいないというほど人望の無い男だった。失敗は他人に手柄は自分にという典型的見本のような男だった。
しょっちゅう求人広告を出すから新入社員も入ってくるのだが、名前を覚えたころには辞めてしまうというほど人間の入れ替わりの激しい会社だった。そのインチキ臭いところが水に合って当座のしのぎと割り切って長続きする人間もいるが、大体は会社の社員のレベルの低さに気づき失望してフェードアウトするのが殆どだったのだ。
やはり新聞広告に惑わされて入社してきた男がいる。彼はかつてオリンピックの柔道強化選手(補欠の補欠)にもなったことがあるという。以前の赴任先の台湾で失敗やらかしてクビになり再生を期してこのインチキ会社に入ってきたのだ。
体育系の男は営業の世界にはもってこいだからと期待したのだが、配属されて1ヵ月ほどすると辞めると挨拶に来た。「何故辞
めるんだよ?」と質すと彼いわく、「ああいうアホとは一緒に仕事をしたくない。ああいうバカは台湾では『ターターサンパー』と言うんだ」と、リーダーの“森差し違え男”を徹底的にこき下ろした。
中国語の『サンパー』というのは『38』で『バカ』という意味を持ち、『ターター38』とつながると“バカなヤツ”となるらしい。この言葉の意味が本当なのかどうか知らないが、その説明の口ぶりがおかしくって、私には『サンパー38』というのは中国語でバカという意味だと刷り込まれてしまった。『サンパー(38)』の言葉の響きが受けて、それ以来、“森差し違え男”のことは仲間内では『サンパー』の呼び方で通用することになったのだ。
私はしばらくしてフルコミッションセールスの世界からは足を洗いカタギの生活に復帰したけれど、“森差し違え男”の『サンパー38』はサラ金からの督促電話攻勢に居づらくなり退社。“渡りセールスマン”としてインチキ会社を流れ歩いたあげくに強姦で逮捕されたということを後で聞いた。
私が何故こんな20数年も前の人間動物園のことを思い出したのか。
「尖閣諸島事件」ビデオのYouTube投稿者が『sengoku38』だったことを知り、私のかつての『サンパー』アイコンと即座にリンク。これは『38番目の仙谷』というよりは『仙谷バカ』と時の官房長官を挑発したハンドルネームだな!と直感。そこから投稿者の確たる意思を読み取ったのだ。
2010.11.07(日)NHKテレビより
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いつかは公になるだろうとは思っていたが
あんがい簡単に公開されてビックリしている。
それにしても
インターネットの力はこれほど強力なんだということを
思い知らされてしまった。
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