浅草雷門前のオーム
部屋の整理をしていると薄茶色に変色した待乳山聖天のお札が出てきた。こういう神様モノはゴミ箱に捨てるのもウス気味悪いものがあるから
「そうだ!浅草に行こう!!!待乳山聖天に納めてこよう」
隅田川沿いに一夜にしてできあがったという伝説をもつ、こんもりと盛り上がった丘が本籍地の、インドではガネーシャ、日本では十一面観音として知る人ぞ知る待乳山聖天だ。
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『夢を叶える象』のヒットのせいか参拝客も増えているような気がする。
お賽銭をあげ持参した古いお札を納め礼儀をつくし、いつものルートで浅草寺へ。待乳山聖天の静けさとは反対にコチラは相変わらずの混雑ぶりだ。ヤケに中国語が増えている気がする。あまりの混雑ぶりに気分がワルくなって仲店通りから逸れた所にあるお寺へと避難。
名前は覚えていないが、このお寺は境内に飛来したサギが遊ぶ池があり、隣りの浅草寺の騒々しさとは別天地の落ち着きだ。
人間の顏に見える香炉も素朴で好ましく思える。
一休みして体制を整えてから境内を出れば、『招福』のシャッター前に腰掛けているオジさんがいた。なかなか人生を感じさせる景色だ。
そして、
有名な天丼屋前には上海万博並の行列。
暑さにグロッキー!店頭で死んだフリしている黒犬もいる。
連休中の一日、とにかく、人混みと真夏日を思わせる暑さに黒犬でなくとも気分悪くなって、浅草をズラかろうと地下鉄駅に向っていると・・・・・
大混雑の雷門前、一瞬オームがよぎったような気がする。
どこかなぁ?幻覚だったか?
人混みの中に立ち止まってゆっくり周囲を見回すと・・・・。
アッ!オームだ!!!
やっぱり。
巨大な赤い提灯の正面でケータイ片手に持って人待ち顔の娘さんの胸元にオームマークが輝いている。こんな小さなオームまで目に入るのだからほとんど病気だ。
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だからどうした?
とツッコマレても
答えようもないが
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浅草雷門前
美女のみぞおちあたりに
オームを発見し
幸せな気分になった
ゴールデンウイークの午後だった。
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