年末にミャンマーを中心に東南アジア旅行の予定で、ガイドブック替わりに読んだのがこの本。
↓

.
ミャンマーという国への旅
エマ・ラーキン
大石健太郎=訳
晶文社
.
オーウエル『一九八四年』の悪夢が現実となった国
『1Q84/村上春樹』関連で再び注目を集めたのが、『1984年/ジョージ/オーウエル』。この作品は国民を徹底的に洗脳し監視する恐怖国家を描いたSF小説で、作家になる前のオーウエルがイギリスの警察官として英領ビルマに赴任していたゆかりの地を廻り、若き日のオーウエルの足跡を辿ったのがこの『ミャンマーという国への旅/エマ・ラーキン』。
オーウエルが赴任していた時代(1920年代の5年間)から70年を経た現在に、国名をミャンマーと変えたビルマを旅し作者が見たものは、、圧政と密告に怯えるミャンマーの人々の暮らしで、それは正にオーウエルが描いた『1984年』の世界そのものだった。
このブログを通じて知り合い、ときおりメールをやりとりをする読者に、「こんどミャンマーに行こうと思う」と報告したところ、「ワタシもミャンマーの仏教遺跡に興味があって一度は行きたいとは思っているが、些少でも軍事政権にお金を落とすのはイヤだ」との返事。
たしかに新聞などで伝えられるミャンマー政府のヤリクチは、そのウサン臭さといったら北朝鮮と共に東西の横綱。それでも北朝鮮と異なり一般旅行者がある程度自由に国内を旅行できる環境は残されているようだから、「軍事政権・・・うんぬんカンヌン」ということは承知の上で、そのことには頬かぶりして実際の空気を吸うために行ってこよう。
というワケで、
とりあえずバンコックまでの往復チケットを予約。昨年ブラジル旅行した時に乗ったユナイテッド航空の、遅延に対するお詫びバウチャー250ドル分を使ったから3万円チョッとで済んだ。バンコックから先については、できれば陸路を入りたいという希望もあって未定だ。
今度の旅行にちょうど手頃だと思って千駄ヶ谷明治公園のフリーマーケットで見つけて買ったのがこのリュックサック。
↓
容量60リットルというのは大きいかな?とも思ったけれど、背負って試した感じでは肩口と腰に衝撃を和らげるパットもついていて背中にうまくフィットするし、ほど良い使用感のあるのも気に入った。一応ちゃんとしたブランド品だから、新品だったら2万円超というところか。
このリュックサックを出品していたのが私と同世代の男性で、見た感じがサラリーマンというよりは、いかにもお気楽な感じで、長年の自由業が身体に染み付いたような雰囲気。
同世代同士での値段交渉も、
「ダンナ、、、もうチョッと、、、キモチ勉強してよ〜」
「コレは2回くらいしか使ってないんだよ。新しいリュックを買ったんでフリマに持ってきたんだから、、、」
「オレもこのリュック背負ってタビに出ようと思ってるんだ」
「しょうがないな〜、それじゃ、もう500円だけ頼むよ〜」
などのセッションの後、5500円を3500円で手を打ったもの。
最初は大きすぎるかな?と思ったリュックも、背負って歩いてみると街歩きにもそれほど違和感がない。これで3500円だから良い買い物をしたと喜びながら細部にチェックいれたら、ベルトのバックルが一ヶ所壊れているのに気がついた。その後に立ち寄った東急ハンズで、代わりのバックルがないかと探してみたが合致する規格が無い。
そこで、メーカーの直営店に持ち込むと「預かっておいて修理しましょう」との返事。
無ければ無くても済むようなベルトのバックルで、それほど大きなダメージでもないが、『生涯バックパッカー』を自称する身として、これから何回かお世話になるリュックのような気がして、この際だからと修理を依頼すると、リュックを点検していた店員が「アレッ、お客さん、何か入っていますよ」と言いながら隠しポケットから1本のフィルムを取り出した。
「さっきフリーマーケットで買ったリュックだ」とも言えず、「こんなところにあったのか」というような顏をしてフィルムを受け取ったものの何か気になる。外函から取り出されて剥き出しになっているところを見ると、たぶん撮影済みフィルムを隠しポケットに入れ、忘れたままのリュックをフリーマーケットに出したのだろう。
他人の秘密を覗き見するような後ろめたさもあったが、
翌日DPE屋に出してみると、、、、。
インデックススタイルでA4サイズに仕上がったプリントを見てギョッとした。
コレは・・・ミャンマーの写真?!
つまり、
今度のミャンマー旅行に使用するつもりで
フリーマーケットでリュックサックを買ったら
前所有者が忘れたらしいフィルムが出てきて
そのフィルムを現像したら・・・・
そこには、
これから行こうとするミャンマーの写真が撮影されていた。
“ニューエイジファン”にとってはたまらないストーリーで
「引き寄せの法則」現象が出現したというワケだ。
「こんな奇蹟がホントにあるんだなぁ〜」
・
・
・
・
・
しかし、、、
写真をよく見ると、東南アジア仏教国の市場には間違いないが、僧侶の衣装、菅笠の形、オートリキシャなどから、ミャンマーというよりはベトナムのようだ。「こうあってほしい」という私の潜在的願望が、ベトナムの写真をミャンマーだと勘違いさせたものだろう。
↓
劇的な結末にはならなかったけれど、リュックサックに置き忘れられたフィルムにはバックパックのメッカである東南アジアの風景が収められていたことには間違いない。
このリュックサックは私と同年代のあの男性の実際の所有物だったのか?誰かからの預かりものだったのか?それとも単に中古品業者の下取り品だったのか?本当のところはわからないが、一度は東南アジアを旅したことのあるリュックサックで、用済みの後にフリーマーケットに出品されたもののようだ。
いずれにしても
一度は東南アジアの空気に触れたリュックサックサックがフリマに出品され
回り回って東南アジア計画中のチャンジーに3500円で買われ
再び東南アジアに出かけようとしている
明治公園秋景色。a
あ
最近のコメント