3おろし〜「真夜中の太陽/米原万里」
『大根おろしに医者いらず』
大根はそのまま食べるよりも、おろすことで効能が倍加するというようなことを読んだことがある。
思えばこれも日本人の知恵だな。
↓
今年の阪神タイガーズ、成績思わしくなく「♪六甲おろし」が天地を揺るがす回数も少なくなっている感じ。こうなると「♪六甲おろし」よりも「監督おろし」が勃発しそうなアンバイです。
阪神の「監督おろし」なら娯楽のひとつとして楽しんでいられるけれど、毎度マイドのこっちの「おろし」には辟易するばかり。
さて、
故米原万里さんの「真夜中の太陽」にこんなことが書いてあったのを思い出します。
万里さんの友人で、日本人男性と結婚しているフランス人女性が、「フランスの男で毎日パンツを取り替えるのは3%だけで不潔だ!それにひきかえ日本人男性は毎日取り替えて清潔だ!」とのたまう。
対して万里さんは、日本人の男性だって替えのパンツがなくなると汚れたパンツ引っぱり出してきて裏返したりしてはくヤツもいる、とフランス男のカタを持ったりするワケです。
すると、、、フランス女性の次の言葉が傑作。
「そのパターン、日本人がよく使う手だね。
たとえば、
今度の自民党総裁選出だってそうじゃないか」
そう言われて万里さんはハッと気がつくのです。
そういえば、
どの総裁候補も汚れていたな、
新総裁は、前総裁の派閥の会長だったわけで、
まさに汚れたパンツの裏を返したようなものだ
ここでネタにされた前総裁とは森喜朗のことであり、新総裁とは小泉純一郎のこと。
つまり、当時、国民的人気を集めていた小泉純一郎は森喜朗という汚れたパンツを裏返しにしたようなものだと、米原万里さんは鮮やかに読み切っているのです。
このエッセイが書かれたのは2001年のこと。
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小泉純一郎
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安倍晋三
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福田赳夫
↓
麻生太郎
他にパンツは無いのか?
と思えるほど、裏返したり、前後ろを逆にしたりして、1枚のパンツをはき回してきた自民党。そんな10年以上ものあいだ、シミのコビリついた汚れパンツを新柄のデザインだと勘違いし、放つ異臭にも気づかないほど日本人の感覚が麻痺しているワケだ。
米原万里さんは
ちゃんと洗濯するのは、
いつのことだろうか
と結んでいるのです。
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大根おろしを発見したような日本人の知恵は
もはや日本の政治には反映されないみたい。
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