子供の情景/ハナ・マフマルバフ監督
歯痛も肩こりもようやく治まって読書にも集中できる。
『エホバの証人』を思わせる、親に手を引かれ日曜日ごとに布教の家庭訪問を強制させられた少女時代を過ごした女と、『NHK集金人』の父に同行し日曜日ごとに集金に歩いた少年時代を過ごした男。
忌まわしい体験をそれぞれ共有する二人の男女に、『ヤマギシ会』を思わせる組織から逃れてきた少女の人生がまもなく交差する。
『1Q84』村上春樹ワールドだ。
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神田神保町岩波ホールで珍しいアフガニスタン映画を観てきた。
ハナ・マフバルバフ監督
イラン=フランス合作 2007年
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少女の小さな冒険が、私たちの未来を映す
アフガニスタンのバーミヤン。戦争が長く続くこの国で子供たちは何を見てきたのでしょう
19歳の新星ハナ・マフマルバフ監督の瑞々しい感性で世界中の称賛を浴びた傑作です。
アフガニスタンのバーミヤン。
学校に行きたいと願う6歳の少女バクタイは、ノートを買うお金を得るため街に出て卵を売ろうとする。ようやくノートを手に入れたバクタイだが、タリバンを真似た戦争ごっこをする子供たちに取り囲まれて、ノートは取り上げられ破られてしまう。
子供たちの戦争ごっこは大人たちの戦争そのもので、戦争の絶えない国の“子供の情景”をリアルに描き出している。この子供たちがあと数年もすると本物の銃を持ち、射つことに躊躇しない青年に成長するのかと思うと暗澹たる気分になってしまう。
正に「子供たちは、大人がつくった世界で生きている」だ。
これまでに、たぶん100近い国に足を踏み入れたが、その中で「再び行きたい国の1番は?」と問われたら躊躇なく答える国、それはアフガニスタンだ。
アジアハイウエイのちょうど中間点に位置するアフガニスタンは、インドからヨーロッパを目指す者にとっては、やっとインドから逃れられたことに安堵 し、消耗した体力を回復させ、さらに西に向かうための準備をする国であり、ヨーロッパからインドを目指す者にとっては、カイバル峠を超えてインド亜大陸に 突撃するハラを決める国でもあった。
もちろん無責任な旅行者としての勝手な感覚に過ぎないが、1970年代のアフガニスタンには、メシもドラッグも情報もツーリストが求めるものは全て揃っている天国のような国だったのです。
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私の知っているアフガニスタンではないだろう
だからこそ
再訪しその荒廃ぶりをこの目で見て
人間の愚かさを確認したいと思うのです。
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