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2009年5月16日 (土)

アイ・リメンバー・クリフォード

かつて、産經新聞に『酒とジャズの日々〜名演案内』というコラムがありました。

このコラムの舞台は今では少なくなったジャズ喫茶。

カウンターの端っこが定位置の常連客とマスターのやりとりにジャズの名曲を絡めて世相をあぶり出そうという、、、よくありがちな設定といえば確かにそうだけど、執筆者のジャズに対する深い愛情が感じられて、ジャズファンにとっては嬉しい企画でした。

このブログのひとつのネタである『B級グルメ〜神田編』つながりで、たまたま見つけた神田司町のGUGANというジャズ喫茶を取り上げ、「GUGANという店名は第一次山下洋輔トリオの初期レパートリーからとったのかな?」などと書いたことがありました。

その駄文が偶然にも『酒とジャズの日々〜名演案内』の執筆者の目に留まったらしく、コラム中のジャズ喫茶はGUGANであり、店名の由来は確かに山下トリオの曲名からきているというコメントを頂戴し、「苦しまぎれに書きなぐった文章でも、どこで誰が見ているかわからないもんだ」とビックリしたワケです。

執筆者と個人的メールを取り交わしたことで

より親近感を増したコラムも

2009年2月23日(月)付け『クリフォード・ブラウン/春の如く』を読んで

どうも引っかかるものがあった。

2009.02.23(月) 産經新聞

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ジャズバー「G」は東京・神田司町に実在する。
その名を「GUGAN」という。(桑原聡)
       =おわり

この『=おわり』という終わり方は、もしかしてコラムの最終回ということなのかな?と気になり、執筆者の桑原さんに問い合わせると、「3月からの紙面刷新にともない今回が最終回。ご愛読ありがとうございました」の返信。

やはりそうだったのか。

紹介された名曲に触発されて、ブログのアイデアに拝借したり、中古レコード屋を漁ったことも何度かあったコラムだけに残念なエンディングでした。

コラム最終回の『クリフォード・ブラウン/パリ・コレクション/1953年』についての知識がなかったので、取り上げられた『♪春の如く』を聴きたいと思ったら、このCDは既に廃盤の模様。“入手困難”となると執念燃やす粘着質タイプだから、中古屋に行くたびにチェックしていたら、やっとディスクユニオン渋谷店で発見(3枚セット2700円)。

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早速『♪春の如く』をBGMにしながら、改めて切り抜いてあった『酒とジャズの日々〜名演案内』最終回を読み直せば、夭折したトランぺッター、クリフォード・ブラウンの一点の曇りもないアドリブソロを媒介にして、ちょっとくたびれ気味の初老のマスターと、若いカップルを対比させて人生の喜怒哀楽を表現しようというもの。

 「ブラウンの倍も生きて何を残したんだろうと時々思うんですよ」。マスターが愚痴ると、女ははなやいだ調子でこう言った。「長生きも芸のうちだって桂文楽が言っていますよ。マスター、ファイト、ファイト」

なるほど!
音楽コラムはこういうふうに書くのかと納得。
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いずれ単行本として発売されることに期待したいコラムでした。
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Sikiri
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さて
1956年に26歳でこの世を去ったクリフォード・ブラウンだけど
もし生きていたらその後のジャズ界はどのようになっただろう?
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ラッパ1本で全てを表現できたクリフォード・ブラウンの存在は
マイルス・デイビスの音楽にも影響を与えただろうし
ということは
その後の電気楽器全盛に移行していったジャズ界の方向にも
多大な影響を与えたはず。
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クリフォード・ブラウンの縦横無尽のアドリブソロを聴くと
想像は尽きないものがあります。
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ということで
クリフォード・ブラウンの死を悼んで
ベニー・ゴルソン(Ts)が作曲した
『♪アイ・リメンバー・クリフォード』のさわりの部分を
リー・モーガンのトランペットで聴いてみましょう。
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こういう音楽を聴くと
私だって
ブラウニーの倍以上も生きて
いったい何を残せるんだろう
と思う。

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