ヴィニシウス/愛とボサノヴァの日々
ボサノバファンにとっては絶対に見逃せない映画が上映中だ。
ボサノバといえばアントニオ・カルロス・ジョビンといわれるほどで、その名前はリオ・デ・ジャネイロ国際空港の名称にまで冠される知名度だ。しかし、アントニオ・カルロス・ジョビンと共にボサノバ発展に貢献したもう一方の雄、作詞家ヴィニシウス・ヂ・モライスについての知名度は非常に低いのではないか。
メロディラインなら誰の心にも入り込めるけれど、歌詞となるとその内容を理解するための語学力が求められるわけで、それがポルトガル語では日本人にとって尚更ハードルが高くなる。そのことがヴィニシウスの知名度が低い理由なのだと思う。
詩人であり、有能な外交官としての顔も持つヴィニシウス・ヂ・モライスの生涯を描いた『ヴィニシウス〜愛とボサノヴァの日々」という映画を観てきた。

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ヴィニシウス
愛とボサノヴァの日々
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監督:ミゲル・ファリア jr.
2005年ブラジル映画
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愛という言葉は、
ヴィニシウス・ヂ・モライスにこそ
ふさわしい。
(マイアミ・ヘラルド紙)
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「イパネマの娘」を生んだ
ブラジル音楽史上最も偉大な作詞家
ヴィニシウス・モライス
映画はヴィニシウスの詩の朗読劇を狂言回しに、ヴィニシウスに関わった人々へのインタビューとヴィニシウス作詞の曲で構成され、巨人の生涯を浮き上がらせる展開。とにかく美女と酒をこよなく愛した人らしく、9回の結婚歴というのは圧巻。映画で歌われる曲の歌詞字幕を読むと女性賛美の歌ばかりで、こっちがテレてしまう。
ヴィニシウスの結婚相手だった女性やその子供たちも出演するが、それぞれがヴィニシウスに愛をこめて懐かしく思い出を語っているのが微笑ましい。女性を惹き付ける天性の才能をもっていたのでしょう。
下の写真はブラジルのサルバドール、イタプアン海岸沿いにあるヴィニシウスの銅像。背後の建物はヴィニシウスが晩年に住んだ家で現在はホテルになっている。ちなみにこのヴィニシウスの肩に畏れ多くも手を回しているオレンジ色のクロックスが私です。
リオをこよなく愛したヴィニシウスがここイタプアンに住むようになったエピソードは映画でも語られていて、それによると、晩年8回目かの結婚相手がここバイーアの女性だったということ。バイーアは同じブラジル人にとっても辺境の地。「バイーア女はやめておけ!」という周囲の反対にもひるまず、初対面でビビッときた流れで数日にして結婚式ということだったらしい。それもカンドンブレスタイルでの。
女性遍歴ととともに「ポップスに身を売った詩人」と保守派の非難にも臆せず、常に飽くなき情熱を相手の女性に捧げ、その想いの深さを詩として表現し続けたのがヴィニシウス・ヂ・モライスの生涯だったようです。
このように、常に愛を捧げる対象を追い求めていなければ生きられない、そんな奔放さが創作の源泉となっていたことをこの映画からみてとれる。
ボサノバは発祥の地ブラジルよりもブラジル以外の国にファンが多く、その中でも特に日本にファンが多いといわれている。私もボサノバの、内向きのメッセージとシンプルなサウンドに恋いこがれてきた一人で、そのボサノバを作った奇才の生涯を伝える貴重なドキュメンタリー映画でした。
(渋谷シアターTUTAYA 問:03-3464-6277)
さて、
本日はこの画像を準備しました。
ヴィニシウス・ヂ・モライスが愛したリオ・デ・ジャネイロ。
コルコバードの丘にそびえ立つキリスト像です。
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この連休はリオに負けないくらいの
青空になりそうです。
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