東京都写真美術館へ行ってきた
石原慎太郎都知事の持ちネタにこんなものがありました。
電車内での学生風二人の会話です。
エッ!?
日本とアメリカが戦争したことがあったの!?
それで、、、どっちが勝ったの!?
若いもんがこんな有様だから歴史教育をもっと真剣にやらにゃぁイカンのだ!
と結びつけたトークを何回か聞いたことがあります。
かつての日米戦争を知らなかった車中の青年のハナシは極端にしても、戦時中在米日系人、それもアメリカの市民権を持つ日系人が強制収容所で隔離された事実は案外知られていないかもしれません。日米双方にだ。
この日系人の強制収容の歴史を描いた映画で私が思いつくのはこの2作品。
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『ミリキタニの猫/リンダ・ハッテンドーフ監督/2006年作品』
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アメリカ人にとって触れられたくない歴史のはずで、それを裏付けるように巨匠アラン・パーカーの名作『愛と哀しみの旅路』はアメリカでは話題になることもなく消え去ったように記憶しています。
自分たちに都合の悪いことは忘れたフリをして思い出したくないのが人間です。
老齢化によって戦時下の被害体験を語る人々も少なくなりつつある現代、収容所体験を拾い集めたドキュメンタリー映画が公開されています。

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東洋宮武が覗いた時代
企画・脚本・監督:すずきじゅんいち
音楽:喜太郎
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20世紀写真界の巨匠アンセル・アダムス、エドワード・ウェストン、
そして東洋の写真は何を語るのか・・・
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撮った。生きた。戦った。
感動のドキュメンタリー映画。
何ヶ所かあった日系人収容所のひとつマンザナ収容所で、手製のカメラを駆使して人々の生活を記録し続けた写真家東洋宮武(とうようみやたけ)の作品は、鉄条網の中に隔離されながらも「いつか来る日のために」希望を失わず生き生きとした日系の人々に感動。
映像は鉄条網下の日系人の生活を記録することだけに止まらず、アメリカ人として戦うことを選んだ日系人、祖国日本へ銃口を向けることを拒否した日系人の存在に踏み込んで、それぞれが日本人としての誇りと信念に基づいた選択であったことを現代に伝えます。
日本とともに当時の敵国だったドイツ/イタリア系市民にはなされなかったこの隔離政策は、明らかな有色人種差別。のちにレーガン大統領の公式謝罪によって日系人の名誉回復が果たされたとはいえ、大統領謝罪もものかは、9.11ではアラブ系アメリカ人に対して、隔離とまではいかなかったものの監視強化がなされたといわれます。
けっきょく学習効果が現れるには長い長〜い時間が必要なのでしょう。
カメラを作るための部品収集などにはアメリカ人の協力者も多数いたといわれ、生まれもっての人徳と芸術家としての才能に溢れた東洋宮武の存在を知った素晴らしい映画でした。
(恵比寿:東京都写真美術館他で上映中)
さて、
東京都写真美術館では『聖地巡礼 野町和嘉写真展』も開催中。

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聖地巡礼
野町和嘉写真展
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2009.03.28-05.17
(東京都写真美術館)
ガンジス河を中心に、アフリカ、イスラーム、エチオピア、アンデスで、「祈る人々」の姿を捉えた写真展。土地は変われどもそれぞれに祈る人の姿があり、その瞬間を切り取るために辺境の地で注いだ作者の執念が乗り移ったかのようなパワーに圧倒される写真展。
(2009年5月17日(日)まで 恵比寿:東京都写真美術館にて)
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この祈りもむなしく
叶わなかった祈りは
どこへ昇華されるのだろうか?
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