老いて男はアジアをめざす/瀬川正仁
定年退職を期に北海道なり沖縄なりに移住して永年の夢だった農業などに従事する、あるいは、日本での年金を運用して海外で優雅な引退生活を送る、などと いうようなナガレのテレビ番組をときおり見かけ、とくに「2007年問題」が取りざたされ始めた数年前から、この種の番組は多くなったような気がします。
移住先のご近所と同調した設定で、ペテンの薄くなったオヤジが慣れない作業に汗をかき、週末には友人知人を招いての親善バーベキューパーティなどという絵を見 せられてもなかなか感動を覚えられません。オヤジの巻くバンダナはどうも収まりが悪く浮き上がっているし、クライマックスのバーベキューだって、テレビ局の下請 け制作会社ディレクターが隣近所を拝み倒し、どうにかこうにか数だけは集めたというギコチナイ雰囲気がミエミエなのだ。
だから、幸せな移住者を映し出すテレビ画面のアラ探しをし「ホントかよ〜!クサイゾ〜!」などとツッコミいれたくなるのも、テレビ画面の彼らと同世代ながらリタイア生活などトンデモナイ!持たざる者のヒガミかな。
前回の『外こもりのススメ/安田誠/玄冬舍』とはニュアンスが異なるけれど、やはり、東南アジア諸国での生活を描いたのがこの本(ついつい、このテの団塊モノが目についてしまうのです)。
どのように違うかというと、『外こもりのススメ』が青年層の日本脱出生活ハウツーものだったのに対して、この本は“第2”だか“第3”だかの人生を東南アジアに求めた、60歳前後の、いわゆる『団塊』と呼ばれる年齢層の男たちに焦点を集めているのです。

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老いて男はアジアをめざす
熟年日本人男性
タイ・カンボジア
移住事情
瀬川正仁
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バジリコ(basilico)
2008.08.17
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第二の人生を、物価の安い
アジアの国で。
あわよくば若い女性との出会いも・・・・・
悠々自適の年金暮らしをタイで若い愛人と。
そんな夢をいだいて海を渡った男たちの悲喜こもごものドラマ。
はたしてタイは楽園か、それとも・・・・・。a
バラ色の余生が待っていたはずの東南アジア移住も、そう簡単にはバラ色の夢は見させてくれなかったらしい。
この本に登場の方々は皆さんワケありのシングル。一丁上がり!に括られそうな“団塊世代”でも枯れてしまったワケではありませんから、チャンスに対面すればムクムクッとするワケですよ。
永年の恋愛未達成感を東南アジアの若い女性で成就できた!と思ったのも束の間、「金の切れ目が縁の切れ目」ということわざを実感することになるワケ。
あなたがもてているのではない。
財布がもてているんだ
この言葉さえ肝に銘じていれば割り切れることも多いだろうに、「まだまだオレも捨てたものじゃないゼッ!」という思い込みが先に立って、眼鏡が曇ってしまった例もゴマンとあるみたい。
同世代の立場にあるオトコにとっては「老いてアジアを目指した男たち」の悲喜こもごもが痛く突き刺さってくる本です。
石垣島に移住できるほどの資産もなく、東南アジアでリタイア生活を維持できる年金もアテにならず、第一、それらに踏み切る度胸もない私としては、せめて有給休暇を利用した小旅行をチマチマと楽しむだけしかありません。
短いようで長いのが老後
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コメント
有香さま
コメント多謝。
タイといえばチェンマイ在住のあなたがいました。
たぶんご当地の日本人からみの情報は本にできるくらい耳にしていることでしょうネ。
『神話の力』動画の件で何回かメールのヤリトリをした方がいて、その方のURLを見ていたら、スティーブ・ジョブスのあの有名な2005年スタンフォード大学講演動画がありました。
この動画を見て思ったのですが、
○すべては繋がりあっている
○自分にとって無上の歓び、至福を追求しなさい
基本的にはジョーゼフ・キャンベル先生の仰っていることと同じですね。
この動画はYouTubeの日本語訳つきのファイルを貼付けたものだと思いますが、早速iPodに取り込んでときどき通勤電車の中で観ています。
投稿: えあじん | 2008年9月 8日 (月) 午前 07時57分
この本は読んだことがないのですが、ここチェンマイでは日本人に限らず欧米人なども含めて、タイの若い女性と第二の人生を送られている男性が大勢います。いや、ほんとにもの凄い人数です(苦笑)中には幸せに暮らしている人もいますけど、身包み剥がれて一文無しになって離婚される人も少なくありません。明らかに不釣り合いな年齢差のパツンパツンなギャルを連れて歩いている日本人男性を見ると、なんだか痛々しいです。あの年齢で若い子と恋愛(もどき)なんて舞い上がっちゃう気持ちはわからないではないですが、そういうものと割り切って考えないと、本当に痛い目に会いますよね。
中には「介護結婚」みたいなカップルもいます。最近、ご近所で亡くなったオランダ人の88才の車椅子の男性の奥さんは30後半のタイ人。奥さんのほうはとても優しい人で、いつも笑顔で傍らに立って介護していて、車椅子から立ち上がって、家の前を奥さんの肩に寄りかかりながら歩く(運動)している2人の姿もよく見かけました。お互い契約結婚であることを認識し、仲良く平和に成立していた例だと思います。
投稿: 有香 | 2008年9月 7日 (日) 午後 01時06分