夢のラップもういっちょ/友川かずき
外回りの営業をやっていた一時期パチンコに凝ったことがあって、その日の行動計画をたてるにしても、会社提出の行動計画表とは別に「どこそこのパチンコ屋で勝負!」などと仲間内で示し合わせるほど入れこんだこともありました。
ヤクザなセールスマン仲間には出社すると銀行で両替した100円玉でズボンのポケットを膨らませてゲーム喫茶に直行、一日中ピコピコいわせてるヤツがいたり、麻雀屋から出社するヤツがいたりと、中途半端にハグレてしまった連中の中で揉まれてた時代もありました。
あのころからサラ金の取り立て問題はマスコミで騒がれていたけれど、とくに夜逃げすることもなくこれまで来れたのは「これ以上やったらダメになる」という自制心を持っていたというか、要するに小心者なのでしょう。
ギャンブルはハマッたのは一時期のそのパチンコだけで、それ以外には競馬競輪競艇などには全く無関心のままの20数年というワケです。
そんな私ですから、一競輪選手の動向など気にもとめなかったはずなのですが、この小さな新聞記事だけは「まだ現役選手だったのか〜」と読んでしまいました。私がなぜ無縁のはずの競輪の滝沢正光(48)という選手の名前など知っていたかというと、この人の名前が歌詞に入った歌を知っていたからなんですね〜。
2008.06.28(土) 産經新聞
↓
詩人であり、フォークシンガーであり、酒飲みであり、競輪ファンでもある友川かずき(現友川カズキ)に『夢のラップもういっちょ』という歌があります。
♪夢ふたたび教えてくれたのは
ディランでもスプリングスティーンでもなく
朝もやを突いて走る滝沢正光
走ることでしかそがれていかないものの
沢山あることを知っている
滝沢正光様が走っている
あこがれゆく理由がそこかしこにある
この歌詞から滝沢選手の吐く息と筋肉の塊、疾風のごとく走り去る自転車の音を感じ取ることができます。競輪の世界などおよそ歌になりにくい景色に思えるけど、まだ夜の明け切れない朝モヤ漂う中を練習する滝沢選手の姿に偶然出くわし、友川かずきの体内に電流が走ったのでしょう。
ただし、突き抜けた電流はなかなか長続きしないのが友川かずきの複雑さ。一時期取り憑かれたように礼賛した対象物でも、ちょっとしたキッカケから平気で貶すようになるというのが詩人友川かずきの性癖ですから、コチラが歌の成立した背景に勝手にロマンを廻らしている間に「アカンベー!」していることも考えられます。
それでも、
♪あのひともいいひとだった
やれ このひともいいひとだった
それはクチをぬぐうようにラクではあるが
で始まるこの歌が好きなんですね〜、ときどき、ひとりで口ずさんでいる自分がいるのです。
こまかなことにチマチマして生きている自分対して、世間の目などにとらわれずに好き勝手に生きている友川かずきに大いなる憧れを抱きながらここまできているのです。
ということで、本日のひとりYouTubeは友川かずきの『夢のラップもういっちょ』を観てみましょうか。NHKの放送からのパクリです。歌だけでなく自虐トークの可笑しさもゼツミョーなものがあります。
アコーディオンの長畑雅人、ドラムスの石塚俊明が渋谷アピアでのレギュラーですが、このNHKバージョンは石塚俊明の欠けた編成。『頭脳警察』といえばNHKにはイロイロ因縁のあったグループですからトシの方から出演辞退したものか?NHK側から拒否されたものか?たんにスケジュールが会わなかっただけなのか?こちらのほうもイロイロ想像できる編成です。
それでは、異能のシンガー友川かずきの世界を味わってみてください。
ひとりYouTube
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