チャボロ・シュミットを聴いてきた
『マヌーシュ・スイング』というジャンルを最近になって知った。
ネットなどで断片的に知り得た情報を元に『マヌーシュ・スイング』を簡単に説明すると、
フランス北西部とベルギーに至るジプシー音楽と、アメリカから伝わったジャズが融合し1930年代に作られた音楽。音楽的特徴はリズムギターとベースの刻むリズムの上でリードギターあるいはバイオリン、アコーディオンがアドリブを繰り広げ、その代表的ミュージシャンがジャンゴ・ラインハルトということになるらしい。
ジャンゴによって確立された『マヌーシュ・スイング』はジプシー音楽独特のウキウキ感が、アメリカジャズにも逆影響を与えて広がり、現代でも愛好家は多いとのこと。ただし、“マヌーシュ”とか“ジプシー”という呼び方は民族差別的響きもあるために、最近では出身地域の“ロマ”をとって、『ロマ・スイング』と言い表す動きもあるらしい。
なるほどギターのジャンゴ・ラインハルトの名前が出てくれば、バイオリンのステファン・グラッペリの名前も出てきて、『マヌーシュ・スイング』の音がおのずと伝わってこようというものです。
2008年6月21日(土)マヌーシュ・スイングの現代の第一人者チャボロ・シュミット(TCHAVOLO SCHMITT)を聴きに荻窪の杉並公会堂へ行ってきた。

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TCHAVOLO SCHMITT
(チャボロ・シュミット)
ゲスト:渡辺香津美
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ジャンゴ・ラインハルト最大の後継者
マヌーシュ・スウイングの生きる伝説
チャボロ・シュミットが
新譜『セブン・ジプシー・ナイツをひっさげ、
待望の再来日!
杉並公会堂というと古くさいホールのイメージでいたけれど、いつのまにか建て直されてモダンなホールに生まれ変わっていて驚いた。そして日本では知名度不足だと思っていたチャボロ・シュミットのコンサート・チケットがソールド・アウト!というのにも2度ビックリ。
ロビーではファンによるパフォーマンスが繰り広げられていてムードも高まります。
当夜のチラシから転載するとこうなります。
世界が愛するマヌーシュ(ジプシー)・スウイングの生きる伝説、
チャボロ・シュミットが帰ってくる!
映画『僕のスウイング』に主演し、
ジャンゴ・ラインハルト・リバイバル・ブームを巻き起こしたチャボロ。
ザッザッザッと刻まれる心地よいリズム、
自由奔放な超絶技巧が炸裂するアドリブ・ソロ・・・。
愛すべきギターおやじチャボロが、最高のスウイング・ナイトをあなたに!!チャボロ・シュミット(ギター)
コステル・ニテスク(ヴァイオリン)
クロディウス・デュポン(コントラバス)
サニー・ドーサ(リズム・ギター)
ゲスト:渡辺香津美(ギター)
クリヤ・マコト(ピアノ)
チャボロ・シュミットの個人情報は分からないけれど、スケジュールだとかコンサートの内容などには無頓着。ギター抱えて車に乗せられて運ばれてステージに上げられて、そこで初めて自分の演ることに気がつくという、よくいえば自由奔放豪放磊落、ワルくいえば無責任でいい加減・・・ホントのところは知らないけれどたぶんこんなところじゃないかな。ステージの進行はすべてバイオリンのコステル・ニテスクにオ・マ・カ・セという感じ。
そのあたりのルーズさがジプシーなんだよ!というのは私の偏見か?
でも好きですネ〜このユルさが。
な〜んも考えてないようで、ソロパートになれば「ヤルときはヤル!」てなもんで、正確無比リズムボックス風ベースとリズムギターの上で超絶技巧の早弾き選手権。「これがオレたちの音楽なんだ!」という自信に満ちた演奏には圧倒される思いでした。
日本側ゲストの渡辺香津美とクリヤマ・マコトは各々2曲ほどセッション。
たぶん入念なリハーサルなどしたとも思えないけれど、渡辺香津美はどんなスタイルの音楽にも対応できる日本最高のギタリスト。チャボロと香津美さんは同年齢(香津美さんが1歳年上)だけどチャボの土着的フレーズと香津美さんのモダンなフレーズに両者の育ったフィールドが感じられます。
もうひとりのクリヤマ・マコトについての予備知識はないけれど、長い間海外での演奏経験をもつピアニストのよう。ヴァイオリンのコステル・ニテスクが「マイ・フレンド!クリヤマ・マコト!」と何回となく紹介してたところをみると両者は共演経験もありそうで、そんなことからクリヤマ・マコトはチャボとの共演というよりはヴァイオリンとの共演というところかな。
それぞれがそれぞれの持ち味を発揮した久しぶりのアコースティックなギターセッションを堪能。世界には聴くべき音楽がまだまだヤマほどあることを思い知らされた夜でした。
それにしても、知名度不足だろうと思っていたこんなバンドが、1200席のホールをソールド・アウトにしてしまうんだから、あらためて進取の気性に富む日本人の姿を垣間みたようでもありました。
この一夜限りだったけれど
たぶんチャボロ・シュミットは
ギタリスト渡辺香津美の名前も覚えてないだろうな。
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きょうのひとりYouTubeは
本家のYouTubeで見つけて
iPodに送った
『マヌーシュ・スイング』
の楽しい動画を貼り付けましょう。
↓
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マヌーシュ・スイングのリズムは
レゲェのリズムと同じで
聴き続けると
ヤミツキになりますネ〜
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