フテ腐れるハンコック
YouTubeを筆頭にネットの各種動画サイトでは貴重な映像が見れるようになりました。
数週間前にこのブログに貼付けたベトナムのマダム・ニュー「バーベキュー発言」もそのひとつで、ふと思いついてキーワード打ち込んだら“よもや”と思っていた映像が飛び出てきてビックリしたワケです。あの生々しい歴史的映像を貼付けることで自分の文章力不足を補うことができたようなものです。
また、レコード屋(正確にはCD屋か?)に行けば、正規版なのか海賊版なのかルートは分かりませんが「まさかこの人の動く映像を見られるとは・・・」と思えるジャズジャイアンツの歴史的DVDもあふれています。
そんな“発掘モノDVD”で最近見たピカイチがコレ。
これはマイルス・ディビス1964年ヨーロッパツアーのミラノでの演奏を捉えたもので、たぶんテレビ放送されたものをDVD化したものと思われる。
メンバーはこのようにマイルスクインテット黄金時代の豪華メンバー。
たしかウエイン・ショーターはマイルス5に加わって最初のツアーだったはず。
こんなシーンがありました。
ハンコックの演奏が気に入らなかったのか?
エンディングの後ピアノに歩み寄って模範演奏(?)をするマイルスです。
聴衆の面前のことですからハービー・ハンッックにとっては屈辱的なことだったでしょう。フテ腐れたような表情を見せたりするワケです。
演奏曲目は『枯れ葉』だとか『オールブルース』など、この時代のマイルスが追求したおなじみのレパートリーで、私にとっては『マイルス・イン・トーキョー』以来のフェイヴァリットソング。
先鋭的なトニー・ウイリアムスのドラミング。
少ない音と絶妙な間で香気醸し出すハービー・ハンコックのピアノ。
ノラリクラリと彷徨うウエイン・ショーターのサックス。
どこまでも冷静沈着に支えるロン・カーターのベース。
若手4人組の実験挑発に「まだまだオマエらには負けへんで〜」と受けて立つ親分のマイルスはさすがです。
このように常に新感覚をもった若手から刺激を受け張り合うことで、自分のサウンドを形成していった帝王マイルスの秘密を垣間見れる貴重な映像です。
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