風に吹かれて/五木寛之
ムカシ熱中したことのある五木寛之さんもすっかり“精神世界”の人になってしまって、最近の「迷える衆生の足下を照らす」作品はもはや私の読書リストにも載らなくなりました。
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かつて、五木寛之さんの熱狂的信者だった私は、この時代の五木作品に癒され、こんな本を読んでは放浪への欲求が募り、その挙げ句実際に旅にも出たりもしたワケです。

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風に吹かれて/五木寛之
読売新聞社
昭和43年(1968年)7月1日 第1刷
きょうは、惚れに惚れぬいた若き日の五木さんの著書ではなく、こんな変わった作品を紹介いたしましょう。

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風に吹かれて/五木寛之
中央公論社
昭和48年(1973年)9月1日発行
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<わが漂流のうた>
五木寛之珠玉エッセイをよむ
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side A
・われらの時代の歌
・サーカスの歌悲し
side B
・私たちの夜の大学
・横田瑞穂先生のこと
・奇妙な酒場の物語
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朗読 五木寛之
ギター ソンコ・マージュ
これは五木さんの初エッセイ集『風に吹かれて』から、自らが何章かを朗読しているレコードで、こんなレコードが発売されるというところからも、当時の五木さんの“売れっ子”具合が想像できようというものです。a
じつは久しぶりにこのレコードを見てギクッとしたことがあって、、、、。
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'71夏 白夜の旅 バルト海の海岸にて
ロングTシャツに半袖サファリジャケットそれにジーパンというこのスタイル、実は私が1973年に旅に出たときと同じスタイルだったことを思い出したワケです。たぶんこのレコードを聴きながら、これから始まる旅のことを夢想していたんでしょうね。オマケに、この半袖サファリジャケットはカトマンズで現地の青年に何ルピーかで売ったことまで思い出しました。こんなふうにいま思い返すと、懐かしくもあり、ちょっと恥ずかしい履歴を持つレコードなのです。
このレコード
五木寛之さんの人気度からいっても高値がつくのじゃないか?
スケベゴコロを起こし、ヤフオクで調べてみたら1800円スタートで入札者ゼロのオークションナガレ。私の思い入れとは反対に、いまどき、五木寛之グッズではコレクターアイテムにはなり得ないのかなと、ちょっと寂しさを感じたワケです。
それでは
この『風に吹かれて』のレコードから
五木さん自身の朗読になる「われらの時代の歌」を
ちょっと聴いてみましょうか。
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旅に憧れていたころにタイムスリップしてしまって
またリュックサック背負って出かけようかなどという思いが
アタマを持ち上げてきた晩秋の夜でした。
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