ゴジラから荒野の七人へ
体調管理と気分転換のために通うスイミングプールの道筋に東宝撮影所があって、建築中だったスタジオの壁に出現した『七人の侍』のことについては数日前に書いたけれど、その後工事現場のブルーシートが取り外されたら、こんどは『ゴジラ』までが出現しました。
だから、これから泳ぎに行くときは『七人の侍』と『ゴジラ』という東宝映画が生んだ2世界ブランドを見ながら行くことになるワケです。
プールで1000m泳ぎ数百メートルのウォーキングメニューをこなし、体力気力が衰えていないことを確認してから、中華屋で味噌ラーメンなんぞを食べながら、近くにあった新聞を何気なくめくったら、東宝で撮影中だった藤田まことさん主演の映画が完成したという朝日新聞の記事を見つけた。

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2007.07.21付
朝日新聞夕刊
その東宝撮影所というのは、私がプールで泳いだ後にときどき昼飯を食べにいくところでもあるのです。もちろん部外者は立ち入り禁止のスペースなのですが、そこはソレ、さりげなく入り込み(もちろん食券買って)定食なんぞを(それも大盛りだったり)食べているわけです。
撮影所の食堂ですから役者さんや裏方さんなどが入り交じっての食事風景で、高名な映画監督がそばとオニギリの質素な食事をしていたり、モデルさんらしき華やかな雰囲気を醸し出す女性の隣で頭にタオル巻いたペンキにまみれたスタッフらしき青年が大盛りカツカレーを食べていたり、超人気アイドルグループのメンバーが生姜焼き定食などを食べている姿をごくごく普通に見られることもあります。
6月ころです。カーキ色の軍服にMPの腕章つけたアメリカ兵と、古い髪型着物姿の役者さんの総勢50人くらいが食堂を埋め尽くしていたことがありました。MPという時代設定からたぶん終戦後の日本を舞台にした映画を制作中だったのでしょう。MP役の外人さんが慣れない箸使いでおそばを食べている隣で、スペシャル定食590円なんぞを食べている自分の姿がオモシロくてニヤニヤしたこともありました。
その後にまた撮影所で昼飯を食べていると、こんどはMPは姿を消していて、アラッ?!向こうにいるのは?これはこれは“ムコ殿”じゃあ〜りませんか。
藤田まことさんが戦時中の国民服というんですかね、そんな衣装のままスタンド椅子に座っています。たぶん前に見かけたMPと同じ映画の撮影中だと想像するけれど、いったい何というタイトルなんだろう?。気にはなったけれどまさか藤田まことさんに訊くこともできないからそのまま放っておいたら、、、、、。
たまたま中華屋にあった朝日新聞の夕刊で小泉堯史監督の『明日への遺言』というのがその映画のタイトルだと判明。
戦争文学の第一人者、大岡昇平の「長い旅」が原作で、名古屋地区を空爆後、撃墜された米軍機搭乗員の処刑を命じ、B級戦犯として裁判にかけられた岡田中将の物語だとのこと。その岡田中将役が藤田まことさんということになります。どうやら「硫黄島」関係映画と同類の、凛として任務を遂行した「かつての日本にはこんな人がいた」というような作品なのでしょう。
来年春には全国公開だそうで、その映画のテーマには関心がないけれど、撮影所内で見かけた稲川素子事務所が派遣したMP役の外人さんの顔が見られることには興味があります。そう思いながら改めて新聞の写真を見ると、、、、、あぁ、藤田まことさんの後ろにいるこの外人さん、見覚えあるワ!昼飯食べている姿をみかけたワ。
このように、東宝撮影所には少々の縁があり、『七人の侍/黒澤明監督』の壁画で思い出して、DVD借りて観たりしたら、今度は『荒野の七人』を観たくなった。
ここまでパクって、しかもオリジナルと匹敵するくらいの痛快さを維持できたというのは見事。敵ながらアッパレというしかありません。
そして、私はこの映画を見終わってハタッと思いつくワケです。
『荒野の七人』では戦い終わって、村を出て行こうというときに、ユル・ブリンナーが若いガンマンに村に残るよう諭して、青年は村娘の元に戻りガンベルトを置くというシーンで終わっているのです。
数日前の日記に、『七人の侍』のエンディングは村娘と恋に落ちた若侍が村に引き返すシーンだと思ってたら、今回観たDVD判ではそのまま村を去って行った。もしかすると2種類のバージョンがあるのかな?
などと書いたけれど、私が『七人の侍』と『荒野の七人』のエンディングを混同して憶えていたのかも知れません。私としては、やはり、侍を捨てて恋仲の娘のところへ戻るバージョンを指示したいワケです。
こんなことが気になって、落ち着かない、、、、、。
どなたか事情通に種明かしをして欲しいところです。
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