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2007年7月14日 (土)

森山威男を聴いてきた

ヒトというものワ〜、、、じつに欲の深い生き物でしてなぁ、

夕んべのライブは期待はずれに終わったんでェ、

今夜はその埋め合わせをしようてェいうスケベ根性起こしたりするものです。

そうすっとですなぁ、

期待を裏切らない企画に、

夕んべのモトは何倍にもしてとれたてんでぇ、喜んだりするもんです。

・・・・・じつに浅ましいモンですなぁ。

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ハレーション起こしているドラマー/森山威男

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ハレーション起こしているピアニスト/山下洋輔

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ハレーション起こしているピアニスト/田中信正

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2007.07.06(金)

MORIYAMA TAKEO × Piano Piano ! を聴きに練馬文化センターへ。

私にとって森山威男と山下洋輔の共演を生で聴くのは実に30数年ぶりくらいになります。

60年代の終わりころ渋谷道玄坂のリキパレス下にオスカーというジャズライブハウスがあって、そこで聴いた、、、というより、見た山下洋輔トリオ以来のことです。あの当時の山下トリオは山下(P)中村誠一(Ts)森山(Ds)という第一次山下トリオ創世記のメンバー。

で、そのときの感想はというと、、、「こういうのがフリージャズというものなのか」というもので、それ以来、新宿の初代ピットインの上にあった「ニュージャズホール」などに出入りして、わかりもしないのに顔だけはわかったようなフリをしていた時代もあったのよ。

私がなぜ渋谷オスカーで山下トリオを聴いたのか動機はまったく憶えていないけれど(もしかすると私がスケジュールを勘違いしたのかもしれません)、そのときのお客の数3人のうちのひとりが私だったわけです。

そんなマイナーだった山下トリオが、その後ヨーロッパツアーを成功させ、山下さんの名文家としての面が知られるようになって徐々にファンを拡大させていき、今やジャズの第一人者の地位にあることを、初期からのファンとしては誇らしく思ったりするワケです。

そんな初期山下トリオを支えたドラマー森山威男が、かつてのバンマス山下洋輔を迎えてコンサートを行うとなると、これは興味津々の企画。しかも、もうひとり田中信正というピアニスト(資料によれば森山威男カルテットに在籍していた)も加わって、1ドラム×2ピアノという変則編成というから、蛇が出るかヘビが出るか?これは押さえておかないと一生悔いを残すことになりそうです。

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<1>My Favorite Things 森山×田中

ジョン・コルトレーンの名演奏であまりにも有名なこの曲を、田中信正はあえてマッコイ・ターナー風ピアノで挑戦。森山威男はそんな田中のフレーズをドラムで先取りするかのように攻め立てます。

<2>Danny Boy 森山×田中

これも有名なあの♪ダニーボーイ。田中のテーマの提示から両者フリースタイルのセッションを楽しみ、再び田中のリリカルなピアノへ戻るという構成。

<3>Sunrise 森山×田中

このSunriseはかつて森山バンドに在籍していたピアニスト板橋文夫の作品で、森山バンドのライブでは必ず演奏される力強い曲。

<4>シャボン玉 森山×田中×山下

シャボン玉は童謡の♪シャボン玉。森山×田中のデュオから森山のソロに入り、和太鼓風おヤクソクのリズムをキッカケにして山下洋輔登場。森山×田中×山下の三つ巴セッションの完成。そして山下の原曲をちょっとフェークした感じのテーマで終了。童謡でも立派にジャズになってしまいます。山下と同じステージに立っていることの緊張と喜びを表しているような田中の表情が印象的です。

***** 休憩 *****

その夜のコンサートの出来不出来はお客の様子を見ればだいたい想像がつこうというもの。休憩時間にロビーに出れば皆の嬉しそうな顔からこのコンサートを堪能していることが分かります。オヤオヤ、これはこれは新宿DIGのマスターじゃありませんか。本田竹広さん追悼コンサートでもお見かけしましたがさすがにマメですね〜。

<5>Mina's 2nd Theme 森山×山下

こんな山下トリオ初期のレパートリーを聴けるのも森山×山下の組み合わせだからこそ。『荒野のダッチワイフ』というアングラ映画の中でミナという女のうたう鼻歌だったはずです。

<6>My Foolish Heart 森山×山下

激しい曲のあとは一転して『♪愚かなりし我が心』で意表をつかれます。山下の歌心あふれるプレイは、これがさっきのピアニストと同一人物か?と思わせるジャガーチェンジぶり。

<7>Chiasma 森山×山下

これもまた山下トリオ初期のレパートリー。曲というよりリズムパターンといったほうが分かりやすい曲。山下を挑発するかのように叩きだす森山のキメリズムに山下もまた受けて立つという感じで、両者の衰えを感じさせないアジテーションに観客もオーバーヒート。

<8>America 森山×山下×田中

エンディングは田中がステージに呼び込まれての『♪アメリカ』。この曲は往年の名作ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリ』の中で、プエルトリコ系移民のナタリ・ウッドが、アメリカへの希望と皮肉を歌っていた曲。山下のラテン風イントロのあと、山下・田中の肘打ち拳骨でスタンウェイをイジメぬいての大団円。

*****アンコール*****

アンコールの大拍手に応えて森山が登場し、じゃんけん大会によるサイン入りスネアのプレゼントでファンサービスをするという洒落た演出で場内を沸かせます。

<9>Hush-a-bye 森山×山下×田中

森山威男のFavorite、『♪ハッシャ・バイ』がアンコール曲で、森山の4ビートにのせてしっとりと歌い上げる山下の趣味の良さが光ります。

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左から 田中信正/森山威男/山下洋輔

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よくやりますね〜!
山下さんはボクより2つトシウエなんですよッ
山下さんの姿を見て
ボクももう2年ガンバラナクッチャ!
そう思いながらここまでやってきました。
これからもヤリますヨ〜!!!

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MCで森山さんがいみじくも語ったように
2人とも60歳を超えてこれだけのパワーを持続しているのは
驚異のひとことにつきます。
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こうなったら、
山下・森山・中村誠一(あるいは坂田明)の
山下洋輔トリオ21世紀バージョンライブを実現させ
ステージで憤死する3人の姿を見たい
という欲求が沸き上がります。
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久しぶりに腹に応える音を聴いた満足感にひたりながら
それにしても日本のジャズ界は
小器用なミュージシャンは多数育ってきたけれど
渡辺貞夫・日野皓正・山下洋輔というカリスマ3巨頭を
引きずり降ろすには至らないままここまで来たんだなぁ
こんなことを思った夜でもありました。
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