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2007年3月31日 (土)

中山ラビを聴きに新宿URGAへ

このブログのアクセス解析をしてみると、「新宿ゴールデン街/キヨ/唯尼庵」というキーワードでアクセスしてくれる人がときどきいます。

“ゴールデン街の名物ママ”といわれたキヨさんが経営していたのが「唯尼庵」というバーで、そのキヨさんが亡くなったことを報せる週刊誌の記事をこのブログに書いたことがあったので、ヒットするワケです(それを読みたいというモノズキな人はこのサイト内を探して下され)。

もちろん私はゴールデン街のような魔窟で酒を飲んだこともなく、したがって「唯尼庵」も「キヨ」も個人的な付き合いがあったわけではありません。“新宿ブルースナイト”でたまたま隣り合わせの席になって、彼女がステージ上のミュージシャンに声を掛けたり、ウイスキーのボトルを差し入れするところなどを間近で見て、「あぁ、この女性が有名なキヨママなんだな」と気がついたという程度のかかわりあいしかありません。

“新宿ブルースナイト”自体が、キヨママのためにあるようなもので、「この女にならナニを言われても許す!」というような雰囲気が、ミュージシャンあるいは客席全体に漂っていたイベントでした。正に新宿ゴールデン街の“女番長”という感じ。

そんな“多生の縁”があったキヨママが交通事故が原因で亡くなったあと、唯尼庵の灯を守り続けているのが、キヨママのパートナーだった人らしい。

3月30日は「唯尼庵開店36周年」にあたり、その記念ライブに中山ラビとカルメン・マキという、キヨママ好みの女性シンガー2人が出演するからには、これは行かないテはありません。

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会場は歌舞伎町新宿職安の近く、コリアンタウンにある「URGA」というライブハウス。ふだんはどんな傾向の音楽イベントをやっているのか知らないけれど、「今でもこんな店が残っているんだなぁ」と思わせる投げやりな内装で、トイレの臭気が店にまで洩れてくる薄暗い店内。70年代のアングラ時代を思わせて、中山ラビ/カルメン・マキの組み合わせに違和感はありません。

オールスタンディングで70人くらいの客入りだったろうか。客筋はゴールデン街関係のイベントらしく、店の常連らしい業界風やらアウトロー風やら、ふだん中山ラビライブで見かけるメンツとは異なる雰囲気で平均年齢40半ばというところ。

今やトレードマークになりつつある、タンクトップに破れストッキングという経費節減スタイル中山ラビの「♪眠れない夜」の弾き語りでライブスタート。

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いつもそうだけどオープニングは緊張気味のラビさんも、その後ピアノの高橋誠一が参加したあたりから弾き語りのストレスから解放されたようにリラックスしていきます。

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おぼえてる アンタ 海辺のあのこと
陽が落ちて人がいなくなり
・・・・・

ふと、隣の女性を見ると、彼女は溢れ出る涙を拭こうともしないで、中山ラビに釘付け。

   「アタシには自分のことしか歌えないの」

それぞれがそれぞれに、中山ラビのうたに自分の思い出の断片重ね合わせての野辺送り。

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いつも歌い慣れている選曲で、特に冒険はしなかったけれど、いつ聴いても中山ラビのステージには圧倒されてしまう。そしていつも思う。「今夜の中山ラビは今までの最高だなッ!」と。

1時間半の中山ラビのステージの後に登場したのがカルメン・マキ。

早坂紗知(sax.)永田利樹(b)新澤健一郎(p)というジャズ畑のミュージシャンを従えて、今夜のカルメン・マキは表情からして嬉しそう。

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早坂紗知という女流サックスは、新宿ブルースナイトでの原田芳雄バンドで何度も聴いている人。自己のバンドではアイデア溢れるスピリチュアルな演奏を聴かせ、歌判での“泣きのフレーズ”には、ワタクシ何度も泣きました。こんな言いかたすると怒られるかも知れないけれど、正にオトコ勝り。

こんな素晴らしいバンドをバックに得てカルメン・マキも気持ち良さそう。

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「♪時には母のない子のように〜サマータイム」はもちろんのこと、ジャズ指向の曲を中心に、今まで見たこともない解放されたようなカルメン・マキのうたを聴きながら、「この人の音楽活動歴ではこのユニットがいちばん合ってるんじゃないかな?」と思っていたのです。

たぶん、カルメン・マキがNHK紅白歌合戦に出場した時代を知っていて、その後のカルメン・マキが辿った履歴の断片を知っているだろうその夜のお客にとっては、彼女が今もこうして変化していることに励まされたのではないでしょうか。

アンコールに応えて最後はカルメン・マキ、中山ラビ、早坂紗知の3人で「♪砂山」を歌っての着地。老眼姿のカルメン・マキが時代を感じさせます。

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カルメン・マキにしても
中山ラビにしても
それぞれ3−40年の音楽キャリアをもつミュージシャン。
.
彼女らの人生は音楽歴と同じで
起伏の激しかったものと想像するけれど
うたを捨てずに歌い続けてきて
いまやっと
それぞれの平安を掴んだように感じた夜でした。
.
そうそう
このライブの企画者である
唯尼庵(アンニュイの逆読み)のマスターが
最後にお礼の挨拶をしていたけれど
それによるとキヨママが生きていれば
今年がちょうど60歳なるのだそうです。

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コメント

昨年10月の曼荼羅Ⅱのあとにラミ犬さんのらびんぐBBSからきました.
もしかしてURGAの写真があるかもと久しぶりに覗いたら期待通りだったのでとても嬉しかったのと,ちょっと驚いたのと.
スピーカーの前で時々写真を撮ってる方の手元(カメラのモニター)が見えて「あの写真欲しい~」と思っていたその写真をこちらで見つけて吃驚です.

NHK-FMの音源には鳥肌がたちました.
できることならもっと聴きたいですね
気が乗ったらまたお願いします

投稿: ちゃぼうず | 2007年4月 1日 (日) 午前 11時17分

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