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2007年2月17日 (土)

ユー・ガット・メール(YOU'VE GOT MAIL)

先日、『それでもボクはやってない/周防正行監督作品』という話題の映画のことを書きました。この映画では容疑者宅の家宅捜査をやるシーンがあり、痴漢でもここまでやるんだとビックリしました。さらに容疑者宅から押収された「痴漢モノ」DVDが、公判では「被告はこのような(痴漢)性癖を持っている」と提示されることで、被告人は不利な状況に追い込まれることを知って、メッタヤタラなものを身近に置いてはイカンと教訓にしたワケです。

その家宅捜査された青年の部屋のシーン、たぶん映画スタッフの誰かのアパートを容疑者宅に見立てて撮影したものでしょうが、その部屋にあったのがマッキントッシュのiMac旧モデルでした。当時にすれば斬新、今からすれば奇を衒ったようなデザインのiMacに、あぁ、そういえばマックにはこのモデルがあったよな〜と映画ストーリーには関係ないけど興味深く見たのです。

「ウィンドウズはビジネス向け、マックは出版やデザイナー向け」というようなことを聞いた記憶があります。確かにパソコンショップのウインドウズ機種売り場とマック売り場とでは、客の雰囲気があきらかに異なります。店員もまたその接客態度には差があり、ウインドウズ側には売り上げ第一、マック側の方には客とのフレンドリーさの演出があるように思えます。最近マックユーザーに宗旨替えした私の贔屓目があるのかな。

さて、そのウインドウズ、マック各々の商品イメージを実に鮮やかに表現した映画(DVD)を観ました。

『ユー・ガット・メール』

インターネットで知り合ったHN「NY152」とHN「ショップガール」は、チャットを繰り返すうち、いつしか、お互いに相手からのメールを心待ちするほど惹かれ合うようになります。

そして、一度実際に会おうということになった2人ですが・・・・・。

「NY152」のジョーはチェーン展開している大型書店の3代目のボンボンで、一方の「ショップガール」のキャスリンは街角の児童書専門店の女店主。しかもキャスリンの店は目と鼻の先に開店したジョーの大型店に客を奪われ、存続の危機に立たされています。

いわば、ブックオフの辣腕社長と街角の10坪書店の経営者という商売敵同士が恋に落ちたようなもの。

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この映画のキャスリン(メグ・ライアン)の使っているパソコンがマックでしたね〜。マックのムカシのロゴ、レインボーカラーのアップルマークが輝いています。

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使い捨てはイヤだからとティッシュペーパーよりもハンカチを愛用し、近隣の子供たちを集めて読み聞かせ会を催したり、お客との家族的雰囲気を維持してきたキャスリンのキャラクターには、やはりマックのパソコンがお似合い。

一方、ジョー(トム・ハンクス)のパソコンに見えるのはIBM/Think Padのロゴマーク。

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大量仕入れ大量販売で業績を拡大しているFOX書店の御曹司のパソコンは、やはりウィンドウズのIBM。売り上げ動向の解析やら市場調査にはさぞかしウインドウズのソフト役立ったことでしょう。

「ウィンドウズはビジネス向け、マックは出版やデザイナー向け」というイメージがどの時代に定着したのか分からないけれど、たしかにこの映画では、夢見る書店主キャスリンと、あくまでも売り上げ至上主義ビジネスマンのジョーのキャラクターをマック、ウインドウズの2種のパソコンが代弁しているようです。

映画はハンドルネームを離れ素性が分かったところで、反発したりギクシャクしますがもちろんハッピーエンド。マックのキャスリンもウインドウズのジョーもメデタシでメデタシで爽やかな余韻を残してTHE ENDだからな〜んにも心配いりません。

それと、この映画ではニューヨーク観光案内的にニューヨーク市内のスケッチが描かれているのも魅力で、このスターバックスの外観店内風景もそのひとつ。

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馬が水を飲むようにコーヒーガブ飲みするのがアメリカ人かと思っていたら、けっこう神経質に味の好みをリクエストするアメリカ人がいてビックリ。

また、こんなベーグルの店が人気を集めているシーンも描かれています。

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スターバックスにしろベーグルショップにしろ、現在の日本では普通の風景ですが、この映画の1998年頃には日本には進出してなかったのではないだろうか。こんなニューヨーカーのライフスタイルに憧れたものです。

この時代のニューヨークが、本当にのどかで魅力的、夢のある街に描かれているけれど、現在のニューヨークはもっとギスギスした街と変貌しているのでしょう。それも皆9.11事件の後遺症からなのかな。

それでもいつかは行ってみたい街ニューヨークです。

そういえば、この映画の中にこんなセリフがありました。

メッシンジャー(たしかこんな名前)とジュリアーニの

ニューヨーク市長選に行かなくってごめんネ

この市長選挙で当選したジュリアーニが、ニューヨーク市長として9.11の事後処理で指導力を発揮して名を挙げ、アメリカ大統領選に立候補(?)という動きになっていきます。

そうそう思い出した。

この映画公開時は、映画に出てくるプロバイダのAOLから入会用の無料CDロムがプレゼントされて、私も入会手続きしたことがありました。あのとき登録したハンドルネームは何だったかなぁ。それから、トム・ハンクスの使ってるIBM/THINKPADも買ったりしたのです。“弁当箱”と呼ばれたこの分厚いノートパソコンは押し入れのどこかにあるはずです。

というワケで、、、、、。

現実のパソコン業界では、ウインドウズとマックは互換性が増してきて、協調方向のようでもあり、まだまだ距離が縮まないようでもあり、簡単に ハッピーエンドで合体になりそうもありません。そのパソコンを小道具に使い、現代のネット社会を先取りしたような映画『ユー・ガット・メール』は、善意の固まりのような人々が将来の希望を信じて疑わないような作りになっていて、ラブコメディとしても実に良くできた楽しめる映画です。

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