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2007年1月30日 (火)

フェズからカサブランカへ

ウインドウズビスタの発売を気にかけながら、体中を胃袋にして飯を食い、およそバックパッカーには似つかわしくないような高級ホテルで目をさますと、そのまんまバスに乗り込んでフェズのメディナ(旧市街)の探検へと出かける。

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フェズについてガイドブックから引用するとこういうことになる。

フェズは、モロッコ最初のイスラム王朝の都であった。イスラム教の祖であるムハンマドの婿、アーリーの子孫にあたるムーレイ・イドリス1世は8世紀末にバグダッドのイスラム王朝アッバース朝に反乱を企てるが、激しい迫害に遭い中央モロッコに亡命する。才能に恵まれ勇敢だったイドリス1世は、古くから住むベルベル人に絶大な信頼を得て、この地にイスラム王朝を興す。そして808年、その息子であるムーレイ・イドリス2世は、フェズ川の西岸に新しい都を建設。このとき、チュニジアのカイルアンやスペインのコルドバからの移住者も受け入れた。『地球の歩き方・モロッコ/21p』

見晴らしの良い丘に上り古都フェズの街を見下ろすと、ここでも見事な「茶色の世界」が広がっています。あの土の固まりのような景色の中に人々の生活が1000年以上も続いているんだなぁ。

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王宮:モロッコ国王のフェズ滞在に使用されるらしい。
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ブー・ジュルード門:メディナの入り口にあるフェズ最大の門。
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ブー・ジュルード門をくぐるとすぐにこんな迷路が一本一本張り巡らされた1000年の古都の世界へと入り込むことになります。

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よくこんな道を迷うことなく通れるものだと思える異次元の世界に遊びます。

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「CYBER」の看板があるところを見ると、こんな迷路の中にもインターネット・カフェがあるらしい。正にインターなネットです。

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ツアーにはおヤクソクの土産物店案内は、金銀細工の店。先祖代々人間国宝級職人(らしい)の作になる飾り皿など見せられても、私にはサラサラ興味無し。買い物好きの日本人だから、旅行の記念に欲しい!というお客もいるワケで、結構な成果があったみたい。私は商売のジャマにならないようにただ店の片隅で商品を眺めているだけ。

次のおヤクソクの土産物店は革製品のお店。店に入るとミントの葉を渡され、これをどうするのかというと、匂い消しのために鼻の穴に突っ込むというワケ。確かに生革加工の異様な臭気が鼻をつく。皆「バガボンのパパの鼻毛」状態の顔して店内巡り屋上に渡れば眼下になめし革工場の景色。たぶん何百年も親子代々受け継がれている作業工程なんでしょう。臭気の源はここにあったみたい。

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店内に戻ればセールス攻勢が始まるけれど、私には寄り付きもしない。「こんなカバンだったらフリーマーケットで300円だなぁ」などと値踏みしながらただルックルックだけ。

革屋の店員でもなさそうな、客でもなさそうな、正体不明のエラク愛想の良い若い男の写真を撮ってやる。

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この二人は革屋の下働きの女性二人。(写真を送ってくれと店の名刺をくれたので、もちろん帰国後プリントアウトした写真を送って日モ友好を計ったけれど、ちゃんと着いたかな)

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それぞれに欲しい人は買い、欲しくない人はルックルックだけで店を出て再びメディナの小路を歩けば、路上小物売りの青年。「写真撮って良いか?」と訊けばポーズをとりやがった。「アナタの名前は?」と訊けば「ワタシのナマエはムハンマッドで〜す」と日本語での返事。「オー!やはりそうであったか」

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モロッコには猫が多い。どこの村町にも猫がゴロゴロ。いじめる人もいないらしくみな人懐っこく寄ってくる。ここフェズでもアッチコッチで猫会議に出くわす。インドの牛のように宗教と関係してるのかな?毛並みの良い猫がいたので「写真撮って良いか?」と訊けば「ご勝手に・・・」の返事。

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ロバさんがいたので「写真撮って良いか?」と訊けば「アラッ?!ワタクシなんぞでヨロシーかしら?ホホホホホッ」の返事

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犬が死んだフリしているから「写真撮って良いか?」と訊けば「ウルセーナー!放っといてクレヨッ!」という返事。

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メディナの中で1000年も続く生活があって子供たちも育っていきます。これはメディナの小学校。

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紙に書いた教科書というようなものもないようで、先生の言葉を復唱しながら覚えていくらしい。日本の学校ではイジメ問題続出だけど、ここではそんなイジメとか子供の自殺とは無縁みたい。

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メディナの中にはバックパッカー相手の安宿もあるようで、いずれ退職して有り余る時間を得たらこんな街に長期滞在したいものだと思いながら、バスは首都ラバトへと向かう。

フェズ→ラバトは約300km。道路状況は非常に良く、緑も多くなって見える。

首都ラバトにはめぼしい観光ポイントはないのかな。フランスからの独立を勝ち取った国王ムハンマッド5世の霊廟とハッサンの塔を見学。1195年に着手されたモスク建設は、王様の死亡により柱だけが残されたまま中断され現代に至ってるのだといいます。高さ44mの未完の塔の向こうに見える色鮮やかな大西洋が、茶色の世界沁み込んだ目ん玉には眩しい。

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門の脇の木陰に猫様が涼んでいたので「写真撮って良いか?」と訊けば、「良きに計らえ!」の返事。「ところであなた様のお名前は?」と再び質問すれば「ヤマトと申す」というおヤクソクの返事。「オー!、やはりそうであったか!」

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こんなツマラナイこと書いて石を投げられないうちにバスに乗り込んで、出発点カサブランカへと向かう。

カサブランカから始まりカサブランカへ戻る今回のツアーは、同じバスでの移動で全1600kmの大周遊。モロッコの魅力を堪能できるように、整備された移動環境で、計算され尽くしたツアーに身を任せ、個人旅行とは異なる効率の良さ。このあたりに日本人観光客増加の原因があるのだろう。

十分にディープだったけれど、更にディープモロッコに接するために再び来たい!

ラバト→カサブランカ100kmは、首都と商都を結ぶ主要幹線道路らしく快適なドライブコースで、夕闇に包まれた哀愁のカサブランカにバスは戻ってきたのだ。

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