藤沢周平 父の周辺
東京では木枯らし1号が吹いたというニュースがあった今日の日曜日。
もうそんな季節になってしまったんだなぁ。
秋晴れの下、丹沢連峰の向こうに富士山がハッキリとアタマを出しています。
こんな本も読んでみようか。
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私は藤沢周平さんの熱心な読者ということでもなく、たまに藤沢作品のドラマを見ては、藤沢周平さんの庶民階級へ向けた温かな眼差しに心和む思いをしている程度のファンです。その藤沢周平さんのひとり娘・展子さんが父との思い出を綴ったのがこの『藤沢周平 父の周辺』。
業界紙の記者から小説家になり、やがて直木賞受賞によって世に知られるようになる父の姿は、誠実、質素、偉ぶらず、向学の志、家族愛、“凛”とした生き方、正に藤沢作品の舞台となる海坂藩の武士の姿そのもののようです。
どちらかというと、融通がきかず不器用な生き方しかできない藤沢周平さんの創作活動の影には、偉大なるお母さん(つまり藤沢さんの奥さん)の存在があったんだなぁということをこの本で気づかされたのです。この本の主人公は、お父さんの藤沢周平さんよりも、お母さんの方といっても良いかも知れません。
「普通が一番」、父がいつも言っていた言葉です。
著者は書くことの訓練をした人でもなさそうで、
その朴訥な文章が、かえって藤沢周平さんの人となりを表現しえているようです。
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