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2006年10月 1日 (日)

若者たち

残暑お見舞い申し上げます。

いつまでも暑いですね~。

そうザンショ。

などと出したメールに「そのオヤジギャグを去年も聞いたような気がする」などと、

ミョーに記憶力イイやつからの返信。

「使い古されたネタでも、こういうときには面白がるのが礼儀というもんだ!」とケリいれてるうちにもう10月。残暑見舞いどころか「晩秋の候」になってしまいました。

さて、

数日前ブロードサイド・フォーのことを書いたけれど、このサイト読んでる人で、ブロードサイド・フォーのことを知ってる人がどのくらいいるんでしょうか。このブロードサイド・フォーというのは60年代中頃に結成された、ブラザース・フォーをコピーしたグループで、下のジャケットの右端、映画監督の黒澤明さんの息子さんがリーダー的な役割をしてたようです。

この息子さんがバンドをやるというので、故伊丹一三(のちの十三監督)がベースを買うのにお付き合い。買ってきたベースを見た母上(つまり黒澤監督夫人)が「これは、ずいぶん大きな撥で弾くんでしょうね~」と仰ったというエピソードが、初期伊丹エッセーのどこかに書いてあったはずです。ブラフォー来日のみぎりには、メンバーが一夜黒澤邸に招待されたなどというエピソードも覚えています。世界的映画監督の息子が、自分たちのコピーバンドをやっているなんてことを知ったブラフォーも、さぞかし驚いたことでしょう。

60年代中頃にはカレッジフォークと呼ばれるアメリカンフォークバンドをコピーした学生バンドが多数輩出し、その最大のスターがマイク真木であり、ブロードサイド・フォー、森山良子でした。あの頃から、ただのアメリカンフォークのコピーだという批判もあったけれど、結局現在のJ ・ポップ隆盛の基礎を作ったのは、この時代のバンドが教えてくれた「楽器を弾く楽しみ、歌う楽しみ、作曲の楽しみ」だったといって間違いありません。

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ブロードサイド・フォーの名前は知らなくとも、彼らのヒット曲『♪若者たち』を知ってる人は多いことでしょう。この、教科書にのってるというハナシもあるくらい有名な『若者たち』がテレビの主題歌で、実際にその番組を見たことがある人は、これはもう、かなりの年齢のお方。ナニを隠そう私なんぞも、この番組をリアルタイムで見ていたんですね。

時は1960年代中頃。田中邦衛、橋本功、山本圭、佐藤オリエ、松山省二の5人兄弟がブッツカリあいながらも、助け合って生きていくという物語。山本圭が大学生で、社会的問題を提示すると、土建屋の青大将や運転手の橋本功が実体験を元に反論し、ドッタンバッタン!最後はオリエさんがなんとかまとめるパターンで、現代風にいえば「若者たちがホンネで向かい合う」という宣伝文句になるかと思います。

現在の軟弱なテレビドラマ(私はほとんど見ないけれど)と違って、かなり硬派な番組作りで、当時の世相を反映し微妙な問題(例えば在日朝鮮問題)を扱ったりしたものだから、“あるスジ”からの圧力があったとかなかったとかで、放送中止になった回も何度かあったと思います。

このドラマのエンドロールに流れていたのがブロードサイド・フォー歌うところの『♪若者たち』でした。若者の表情をとらえたモノクロ写真にかぶさるように流れるこの歌を聴きながら、「オレもガンバラバクッチャ!!!」と思ったことも再々でした。

君の行く道は 果てしなく遠い
だのになぜ 歯をくいしばり
君は行くのか そんなにしてまで
君のあの人は 今はもういない
だのになぜ なにを探して
君は行くのか あてもないのに
(作詞/藤田敏雄 作曲/佐藤勝)
.
.
あぁ、
なにも、、、、
歯をくいしばってがんばらなくとも
ごくごく普通に
流れに任せていけばいいんだ
気がつくまでに
何十年かかったことだろう。
.

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