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2006年9月21日 (木)

“日本離れ”できない韓国

昨年あたりから続いたいわゆる“嫌韓本”出版の流れもようやく一段落ついたようです。

けっきょく「書くだけ書いた。出すだけ出した」で息切れしたというところでしょうか。私などは類書を何冊か読んでみて、そのすべてを受け入れないまでも共鳴した部分もたくさんあっただけに続編を期待しているところです。

日本人の平均的思考を持つと思っている私ですから、「韓国には悪いことをした」という加害者意識がある反面、「妄言!謝罪!!日帝36年!!!」と叫ばれ、日の丸焼かれる場面を見せられれば「日本はそんなに悪いことだけしたのか?韓国の建国に費やした金はどこから出た???IMF通貨危機で破綻しかけたとき助け舟を出したのは誰だ?別にお礼は必要ないから、国民にはちゃんと報せろよ!!!」などというセリフも吐きたくなるのです。

そんな私に対韓問題で別の視点を教えてくれたのが“嫌韓本”だったわけです。特に「韓国を搾取するだけ搾取したのではない」という、出展を明記しての一連の主張には、いままでの対韓贖罪意識が薄れていき、「韓国というのはホントに度し難い国だ」と変わっていったことは事実です。もちろん、その矛先は韓国人個人というよりは“韓国政府”へと向けているわけですが。

たぶん日本側出版物が論拠とした資料には我田引水もあるだろうから、相互理解のためには韓国側の冷静な反論本を読みたいと思ったけれど、韓国側からは「日本では嫌韓ブーム!軍国主義右傾化の流れ加速!」ていどの反応しか現れてこなかったのは残念なことです。こんな鈍い反応も「あんがい、同じ土俵に乗ってしまうと自国側(韓国)絶対不利ということが分かっているから反論できないからだ!などと結論づけてしまったりするのです。

最近、対韓国問題を取り上げたこんな本を読んだ。

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“日本離れ”できない韓国

黒田勝弘

文春新書
2006/7/20 

最も日本批判しながら

最も日本影響を受けている国

韓国の場合、相手が「日本」となると民族感情が先に立ち情緒的になる。「認めたくない」「しゃくにさわる」「イヤだ」という対日感情(それを反日感情というが)のゆえに日本の影響を無視、否定する「日本隠し」に走ることになる。(本文より)

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もう、冒頭からハタッとヒザを打つ連続。

自力で日本支配から脱出できなかった鬱憤
 韓国(朝鮮)が自力で自らの解放を勝ち取れなかったということは、彼らにとっては憤懣やるかたないことだ。日本との歴史においては、日本に支配されたこともさることながら、その支配から自力で脱出できなかったという鬱憤の方が実はもっと大きいのだ。
 今に続く反日というか、日本に対する“恨み節”に似た感情はそこに起因する。自力で日本を追い出し解放・独立を実現しておれば、あるいは日本との独立戦争で日本を打ち負かし勝利しておれば、いつまでもぐずぐずと反日をいいつのることはなかっただろう。勝者が打ち負かした相手、つまりは敗者に対し恨みを言う必要はないからだ。日韓関係が今なおどこかすっきりしないのは、このことが尾を引いているからだ。

続いて

 他力解放のために対日勝利感がなく、その鬱憤が今にいたるまで続いているのだ。その鬱憤発散のため、事あるごとに反日が小出し(?)に行われているというわけだ。発散にはサッカーをはじめ“対日スポーツ戦争”での勝利への執着も含まれる。

と、畳み掛けられて、これまでに読んだ一連の対韓本にはなかった視点に、私は対韓問題の本質を知ったような思いがしたわけです。

巻末の著者略歴を読むと、著者は在韓25年になるジャーナリストだとのこと。全編韓国に対しての厳しい見方で貫かれているけれど、著者が在韓25年のあいだに触れ合った韓国・韓国人への、実に温かな愛情が底に流れているのが感じられ、一連の“嫌韓本”とはひと味違う、対・韓国本として教えられところが多い本でした。

韓国人というのは、たぶんホンネのところでは、日本に対する深い憧れをもち、日本に追いつけ追い越せで全力疾走してきて、やっと追いついたと思ったら、日本は次の峠をラクラク越えていて、また全力疾走という繰り返しで、いつまでたっても追いつけないイラつきで「反日」という屈折した精神が沁みついてしまったのかな。a

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