リー・オスカーのハーモニカは和みます
今朝は7時ころにしてすでに気温30℃近い真夏の東京。
相変わらず弱いジャイアンツで、我がヤクルトに逆転負けの9連敗。そろそろ最下位もまぢかというところか。ナベツネさんの顔を見てみたい。
プールに行けばこの暑さだから人出も多く大混雑。このプールは気温何度だかを越えると、オープンエアというのか?屋根が開く構造になっていて、外の庭にも出られ屋外プールの感じが味わえる。泳ぐのをあきらめて約30分ほど水中ウォーキングと日光浴。屋根があるのと無いのでは開放感がまるで異なるから気分爽快。
ところが、この天気も午後一時ころかはにわかに曇り、雷が鳴り稲妻が走り、あっちこっちで「落ちたな!」と思われる大きな音が6ッ7ッ。こんなとき、子供のころは「雷さんにヘソを取られるから」などとあわててはだけたシャツを下ろしヘソを隠したもの。お婆さんのハナシでは、空のテッペンにいる雷さんが、取ってきた子供たちのヘソをカメの中に貯めて、「これは“誰それのヘソ”」などと、眺めては喜んでいるらしい。思えば、あれは、お腹を冷やすことを戒める昔話だったんでしょう。小さいときはこんなハナシでも充分に怖かったものだけど、いまどきの子供たちにはこんなハナシは通用しないだろうなぁ。
こんな休日にお似合いの音楽は?
ということでターンテーブルに乗せたのがこのレコード。
リー・オスカー(Lee Oskar)はデンマーク生まれのハーモニカ奏者で、アメリカに渡りロック・バンド「ウォー」にフィーチュアされて名前を知られることになったらしい。(“らしい”というのも、私はこの「ウォー」というバンドの音を経験したことがないのです)
そんなリー・オスカーの初リーダー・アルバム『約束の旅』は、ユダヤ系デンマーク人としての自分のルーツを見つめながら、過去・現在・未来へと想いをはせた、いわば自叙伝的音楽作品。
クインシー・ジョーンズ一家に連なる巨匠トゥーツ・シールマンは別格として、ハーモニカという楽器は、曲の前奏とか間奏にフィーチュアされることで曲全体のストーリー性を高める効果を上げるけれど、全編ハーモニカとなるとどうしても中ダルミしてしまうもの。
このアルバム『約束の地』も特に傑作というワケでもないけれどリーのユダヤの血をひく生い立ちが編み出す、独特のエスニックなメロディーラインが、私がこのアルバムに惚れている一番の理由。特に、70年代末ころ、資生堂のCMに使われ知ることになった収録曲『約束の地』は、ボブ・ディランの『コーヒーもう一杯』とともに、私の心の奥底に潜んでいるナニモノかに呼びかけるような音楽なのです。
これは、お婆さんに聞かされた“雷さんのヘソ”の昔話よりもず~っと以前の、変な言い方をすると、私の遠い遠い・・・“前世の記憶”に触れるような感覚を味わせてくれるメロディなのです。
『約束の地』のレコードを聴きながらいつのまにか眠ってしまい、
そのあいだに雷も収まってしまいました。
突然の雨を受け、周囲の植物も盛大に呼吸を始めたようで、
草いきれというのか?
生物のムッという熱気がクーラーのない部屋に入りこんでいて、
これって懐かしい田舎の匂いだなぁ。
リー・オスカーの音楽と、この匂いで、
昼寝のつもりがいつしか本気寝になってしまったみたい。
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